1917 命をかけた伝令
技術で語られる作品ですが、その技術が物語の目的と一致しています。そこが優れている点です。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- サム・メンデス
- 撮影
- ロジャー・ディーキンス
- 出演
- ジョージ・マッケイ、ディーン=チャールズ・チャップマン
- 音楽
- トーマス・ニューマン
- 上映時間
- 119分
- 日本公開
- 2020年2月
あらすじ(ネタバレなし)
1917年4月、フランスの西部戦線。二人のイギリス兵、ブレイクとスコフィールドに命令が下ります。前線の部隊が仕掛けようとしている攻撃は罠であり、それを中止させる伝令を、翌朝までに届けること。
電話線は切られ、頼れるのは自分の足だけ。1600人の命がかかった伝令のために、二人は放棄された敵陣を越えて歩き出します。
ここが見どころ
ワンカット風の撮影
長いカットを繋いで、全編が一続きに見えるよう作られています。時間を飛ばせないので、移動の距離と疲労がそのまま伝わる。
夜の廃墟
照明弾に照らされた市街を走る数分。ロジャー・ディーキンスによる撮影で、この作品でアカデミー撮影賞を受賞しています。
この映画について:全編が一つながりのカットに見えるように撮られている。
ワンカット風の手法が、「時間内に届ける」という目的と完全に一致しているのが良いところです。編集で時間を省略できないから、観客も同じ時間を歩かされる。
物語は極めて単純で、寄り道もありません。119分の体験として設計されています。
難点は、人物の掘り下げがほとんどないことです。二人の背景は最小限で、感情移入は浅い。また、技術に注目が集まりすぎて中身が薄いという批判も一定あります。
この作品の良さ
- 手法と目的が一致している設計
- ロジャー・ディーキンスの撮影
- 119分の体験としての完成度
当サイトの評価
全編が一つながりのカットに見えるように撮られている。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.2 |
| 映像美 | 5.0 |
| 音楽 | 4.7 |
| 演技 | 4.4 |
| 余韻 | 4.3 |
世間ではどう評価されているか
- 米アカデミー賞
- 3冠 撮影賞・視覚効果賞・録音賞
- IMDb
- 8.2 /10
- 英国アカデミー賞
- 作品賞 受賞
第92回アカデミー賞で撮影賞・視覚効果賞・録音賞を受賞。英国アカデミー賞では作品賞を獲得しています。監督の祖父が実際に伝令兵だったという話が着想の元になっています。
こんな人におすすめ
- 体験型の映画が観たい人
- 撮影技術に興味がある人
- 戦争映画を一本選びたい人
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