APOCALYPSE NOW
洋画1979年戦争1970年代コッポラ

地獄の黙示録

難解と言われますが、話は単純です。ただ、後半の空気は明らかに普通ではありません。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
フランシス・フォード・コッポラ
原案
ジョゼフ・コンラッド『闇の奥』
出演
マーティン・シーン、マーロン・ブランド、ロバート・デュヴァル
撮影
ヴィットリオ・ストラーロ
上映時間
153分(劇場版)
日本公開
1980年2月

あらすじ(ネタバレなし)

ベトナム戦争。軍の指揮系統を離れ、カンボジア奥地で独自の王国を築いているとされるカーツ大佐。ウィラード大尉に下された命令は、彼を見つけ出して抹殺することでした。

小型哨戒艇で川を遡上する旅が始まります。サーフィンのために村を空爆する部隊、慰問のショー、闇の中の前線基地。上流へ向かうほど、軍隊としての秩序が失われていきます。

ここが見どころ

ヘリコプター襲撃

『ワルキューレの騎行』を大音量で流しながら村を襲う一連。戦争の高揚と狂気を同時に成立させた場面として、あまりにも有名です。

光の少なさ

後半になるほど画面が暗くなり、人物の顔が半分しか見えなくなります。撮影のヴィットリオ・ストラーロがアカデミー撮影賞を受賞しています。

この映画について:川をさかのぼるほど、映画自体が正気を失っていく。

構造は非常に単純で、川をさかのぼるだけです。ただ、その道中で描かれるものが少しずつ論理を失っていく。戦争を批判するというより、戦争という状態そのものを浴びせてくる作品です。

終盤、マーロン・ブランドの登場以降は説明が減り、抽象度が一気に上がります。ここで置いていかれる人は多いと思います。私も初見では分かりませんでした。

制作が難航し、撮影が長期化したことは有名です。その混乱が作品の質感に出ているという見方もできます。複数の版があり、長い版では中盤に別のエピソードが加わります。

この作品の良さ

  • 川をさかのぼるという単純で強い構造
  • ヘリコプター襲撃の場面
  • ストラーロの撮影

当サイトの評価

4.8/5.0

川をさかのぼるほど、映画自体が正気を失っていく。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.5
映像美5.0
音楽5.0
演技4.9
余韻4.9

世間ではどう評価されているか

カンヌ
パルムドール 1979年
米アカデミー賞
2冠 撮影賞・録音賞
IMDb
8.4 /10

1979年のカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞。撮影の難航ぶりはドキュメンタリー映画『ハート・オブ・ダークネス』にまとめられており、制作の混乱そのものが伝説になっている作品です。

こんな人におすすめ

  • 体験としての映画を求める人
  • 難解さを許容できる人
  • 戦争映画の代表作を押さえたい人

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