麦秋EARLY SUMMER
麦秋
『晩春』『東京物語』と並ぶ小津作品の代表作です。人物が多いぶん、賑やかです。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- 小津安二郎
- 脚本
- 野田高梧、小津安二郎
- 出演
- 原節子、笠智衆、東山千栄子、杉村春子
- 上映時間
- 125分
- 公開
- 1951年10月
あらすじ(ネタバレなし)
鎌倉の間宮家。老夫婦、長男夫婦とその子どもたち、そして28歳の娘・紀子が同居しています。紀子は東京の会社で働き、結婚をせかされています。
上司から良縁を紹介されますが、紀子は近所に住む幼なじみとの結婚を自分で決めてしまいます。相手は子連れの未亡人の息子で、秋田への転勤が決まっていました。
ここが見どころ
麦畑のラスト
全員が去ったあとの、風に揺れる麦畑。個々の事情ではなく、時間が過ぎることそのものを見せる締め方です。
同じ構図の反復
廊下、卓袱台、駅。同じ場所を繰り返し撮ることで、人がいなくなったことが分かるようになっています。
この映画について:大家族が、この夏を最後に散っていく。
結婚の話に見えて、本題は大家族が解体していく過程です。紀子が家を出ることで、老夫婦は田舎へ移り、家は空になる。
登場人物が多く、会話も賑やかです。小津作品の中では比較的とっつきやすい部類だと思います。
難点は125分という長さと、話の焦点が分散すること。また当然ながらテンポは非常にゆっくりです。
この作品の良さ
- 家族の解体を時間として描く構成
- 同じ構図の反復による省略
- 賑やかで入りやすい会話
当サイトの評価
4.8/5.0
大家族が、この夏を最後に散っていく。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.9 |
| 映像美 | 4.6 |
| 音楽 | 4.3 |
| 演技 | 4.9 |
| 余韻 | 4.9 |
世間ではどう評価されているか
- キネマ旬報
- 1位 1951年 日本映画ベスト・テン
- IMDb
- 8.2 /10
- 評価
- 代表作 小津の三大作の一つ
キネマ旬報ベスト・テンで1位に選ばれました。『晩春』『東京物語』と並んで小津安二郎の代表作とされています。
こんな人におすすめ
- 小津作品を順に観たい人
- 大家族の話が好きな人
- 静かな作品が好きな人
配信を探す
各サービスで「麦秋」を検索した結果へ移動します。配信の有無はリンク先でご確認ください(配信状況は頻繁に変わるため、当サイトでは配信中かどうかの判定はしていません)。