BEFORE SUNRISE
恋人までの距離
恋愛映画というより、会話の映画です。合う人には代えがたい一本になります。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- リチャード・リンクレイター
- 出演
- イーサン・ホーク、ジュリー・デルピー
- 上映時間
- 101分
- 日本公開
- 1996年
あらすじ(ネタバレなし)
ブダペストからウィーンへ向かう列車。アメリカ人青年ジェシーとフランス人学生セリーヌは、たまたま隣り合わせて話し始めます。
ウィーンで降りることになっていたジェシーは、彼女に「一緒に降りないか」と提案します。翌朝の便まで、二人には十数時間しかありません。行き先も決めず、街を歩きながら、二人は話し続けます。
ここが見どころ
長回しの会話
歩きながらの会話が、切らずに何分も続きます。会話の流れそのものが物語で、間や言いよどみまで含めて設計されています。
レコード店の試聴室
狭いブースで曲を聴きながら、互いに目を合わせられない数分。台詞がほとんどない場面が、いちばん雄弁です。
この映画について:ウィーンを一晩歩きながら、ずっと喋っているだけ。
事件は何も起きません。二人が話し、歩き、また話す。それだけで101分。それでも持つのは、会話の内容ではなく「限られた時間しかない」という設定が全体を緊張させているからです。
脚本は俳優も参加して作られており、台詞が作り物に聞こえません。二人の議論はときどき青臭く、それがまた正確です。
難点は、この形式が合わない人には本当に退屈だということです。また、二人がやや理想化されたインテリとして描かれる点も、鼻につく人はいると思います。
この作品の良さ
- 会話そのものを物語にした構成
- 長回しによる自然さ
- 限られた時間という設定が生む緊張
当サイトの評価
4.6/5.0
ウィーンを一晩歩きながら、ずっと喋っているだけ。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.8 |
| 映像美 | 4.3 |
| 音楽 | 4.2 |
| 演技 | 4.8 |
| 余韻 | 4.7 |
世間ではどう評価されているか
- ベルリン
- 監督賞 1995年
- IMDb
- 8.1 /10
- シリーズ
- 3部作 9年ごとに続編
ベルリン国際映画祭で監督賞を受賞。同じ俳優で9年ごとに続編が作られ、3部作となっています。同じ人物の20年近くを追った例として、映画史でも珍しい試みです。
こんな人におすすめ
- 会話劇が好きな人
- 静かな恋愛映画を探している人
- 『ドライブ・マイ・カー』が好きだった人
配信を探す
各サービスで「恋人までの距離」を検索した結果へ移動します。配信の有無はリンク先でご確認ください(配信状況は頻繁に変わるため、当サイトでは配信中かどうかの判定はしていません)。