BIRDMAN
洋画2014年ドラマ2010年代アメリカ

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)

技術の話が有名ですが、中身は自意識と承認をめぐるかなり痛い話です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
アレハンドロ・G・イニャリトゥ
撮影
エマニュエル・ルベツキ
出演
マイケル・キートン、エドワード・ノートン、エマ・ストーン、ナオミ・ワッツ
上映時間
119分
日本公開
2015年4月

あらすじ(ネタバレなし)

かつてヒーロー映画『バードマン』で一世を風靡した俳優リーガンは、いまや過去の人です。彼は自ら脚色・演出・主演を務める舞台で、俳優としての評価を取り戻そうとしています。

初日を控えたリハーサルは、傲慢な共演者、薬物依存から戻った娘、批評家の悪意によって混乱します。そして彼の頭の中では、バードマンの声が語りかけてきます。

ここが見どころ

ワンカット風の撮影

長いカットを繋いで全編が一続きに見えます。逃げ場のなさが、そのまま主人公の追い詰められ方になっています。

ドラムの劇伴

生ドラムだけの音楽が、場面の緊張に合わせて鳴ります。演奏者が画面に映り込む場面もあります。

この映画について:全編がひと続きのカットに見えるように撮られている。

撮影技術が話題になりましたが、その技術が「休むことを許されない」という主題と一致しているのが良いところです。

描かれているのは、承認されたい気持ちと、それを軽蔑したい気持ちの両方です。芸術と大衆性のどちらも選べない主人公が痛々しい。

難点は、業界内輪の話であることと、批評家の描き方が一方的なことです。また終盤の処理は解釈が分かれます。

この作品の良さ

  • ワンカット風の撮影と主題の一致
  • ドラムだけの劇伴
  • マイケル・キートンの配役の妙

当サイトの評価

4.6/5.0

全編がひと続きのカットに見えるように撮られている。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.6
映像美5.0
音楽4.8
演技4.9
余韻4.5

世間ではどう評価されているか

米アカデミー賞
4冠 作品賞・監督賞・脚本賞・撮影賞
IMDb
7.7 /10
撮影
エマニュエル・ルベツキ 3年連続の撮影賞

第87回アカデミー賞で作品賞・監督賞・脚本賞・撮影賞を受賞。主演のマイケル・キートン自身が過去にヒーロー映画の主役を演じていたことも、配役の妙として語られます。

こんな人におすすめ

  • 撮影技術に興味がある人
  • 業界ものが好きな人
  • 自意識を描いた作品が好きな人

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