シカゴCHICAGO
洋画2002年ミュージカル2000年代アカデミー賞

シカゴ

報道と裁判をめぐる風刺として、いま観るとむしろ切実です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
ロブ・マーシャル
原作
ボブ・フォッシーの舞台
出演
レネー・ゼルウィガー、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、リチャード・ギア
製作国
アメリカ
上映時間
113分
公開
2003年4月(日本)

あらすじ(ネタバレなし)

1920年代のシカゴ。スターを夢見るロキシー・ハートは、自分を売り込むと嘘をついた男を撃ち殺し、逮捕されます。

刑務所には、同じく殺人で収監された人気歌手ヴェルマ・ケリーがいました。二人は看守を味方につけながら、世間の注目を奪い合います。

雇われた敏腕弁護士ビリー・フリンは、裁判をひとつの興行として設計します。真実よりも、新聞がどう書くかがすべてでした。

ここが見どころ

歌はすべて空想

現実の場面と、ロキシーの頭の中の舞台を交互に置きます。ミュージカルが苦手な観客にも入りやすい構成です。

『Cell Block Tango』

六人の受刑者がそれぞれの殺人を語る一連。振付と編集が最も冴えています。

腹話術の場面

弁護士が記者会見を人形劇として操る。報道の操作を、これ以上ないほど分かりやすく見せます。

この映画について:殺人犯が、裁判をショーに変えて有名になる。

「殺人が娯楽として消費される」という風刺は、1920年代の実話に基づく戯曲が原型です。SNSの時代に観ると、むしろ現代の話に見えます。

ロブ・マーシャルは振付家出身で、編集のリズムが正確です。俳優も歌と踊りを自ら行っています。

難点は、人物に感情移入する余地がないこと。全員が計算で動いています。

この作品の良さ

  • 歌を空想として処理した構成
  • 振付と編集
  • 報道への風刺

当サイトの評価

4.1/5.0

殺人犯が、裁判をショーに変えて有名になる。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.1
映像美4.5
音楽4.7
演技4.6
余韻4.0

世間ではどう評価されているか

アカデミー賞
6部門 作品賞・助演女優賞ほか
IMDb
7.2 /10
原作
ボブ・フォッシー 舞台版

第75回アカデミー賞で作品賞、助演女優賞など6部門を受賞しました。ミュージカル映画の作品賞受賞は『オリバー!』(1968年)以来でした。

こんな人におすすめ

  • ミュージカルが苦手だが挑戦したい人
  • 報道への風刺が好きな人
  • ダンスを味わいたい人

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