第9地区DISTRICT 9
第9地区
低予算とは思えない映像です。ただし、後半はかなり血なまぐさい。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- ニール・ブロムカンプ
- 製作
- ピーター・ジャクソン
- 出演
- シャルト・コプリー
- 製作国
- 南アフリカ・アメリカ・ニュージーランド
- 上映時間
- 112分
- 公開
- 2010年4月(日本)
あらすじ(ネタバレなし)
1982年、巨大な宇宙船がヨハネスブルグ上空で停止しました。中にいたのは、飢えて弱った異星人の集団でした。
28年後、彼らは「第9地区」と呼ばれるスラムに隔離され、人間から蔑まれて暮らしています。「エビ」という蔑称で呼ばれています。
民間軍事企業の職員ヴィカスは、彼らを新しい収容地区へ移住させる作業の責任者に任命されます。現場で正体不明の液体を浴びた彼の身体に、異変が起こり始めます。
ここが見どころ
疑似ドキュメンタリーの導入
インタビューと監視カメラ映像で始まる前半。設定説明を退屈にしない手つきが巧みです。
低予算のVFX
限られた予算で作られたとは思えない異星人の描写。実景と合成の馴染ませ方が非常にうまい。
主人公が好かれない
ヴィカスは臆病で身勝手で、最後まで英雄になりません。この人物造形がこの作品を特別にしています。
この映画について:宇宙船が止まったのはヨハネスブルグ。そして28年が過ぎた。
アパルトヘイト下の強制移住が明確に下敷きになっています。監督自身が南アフリカ出身であり、比喩は借り物ではありません。
ただし後半はほぼアクション映画になり、前半の社会批評との接続はやや粗い。そこを物足りなく感じる人もいるでしょう。
難点は流血描写の強さと、ナイジェリア人集団の描き方に批判があることです。
この作品の良さ
- 疑似ドキュメンタリーの導入
- 低予算とは思えない映像
- 英雄でない主人公
当サイトの評価
4.1/5.0
宇宙船が止まったのはヨハネスブルグ。そして28年が過ぎた。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.2 |
| 映像美 | 4.3 |
| 音楽 | 3.9 |
| 演技 | 4.2 |
| 余韻 | 4.2 |
世間ではどう評価されているか
- アカデミー賞
- 4部門 作品賞ほかノミネート
- IMDb
- 7.9 /10
- 製作費
- 約3000万ドル 大作としては低予算
第82回アカデミー賞で作品賞を含む4部門にノミネートされました。
約3000万ドルという、SF大作としては小規模な予算で製作されています。
こんな人におすすめ
- 社会的な題材のSFが好きな人
- 低予算映画の工夫を見たい人
- 流血描写に耐性がある人
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