第9地区DISTRICT 9
洋画2009年SF2000年代南アフリカ

第9地区

低予算とは思えない映像です。ただし、後半はかなり血なまぐさい。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
ニール・ブロムカンプ
製作
ピーター・ジャクソン
出演
シャルト・コプリー
製作国
南アフリカ・アメリカ・ニュージーランド
上映時間
112分
公開
2010年4月(日本)

あらすじ(ネタバレなし)

1982年、巨大な宇宙船がヨハネスブルグ上空で停止しました。中にいたのは、飢えて弱った異星人の集団でした。

28年後、彼らは「第9地区」と呼ばれるスラムに隔離され、人間から蔑まれて暮らしています。「エビ」という蔑称で呼ばれています。

民間軍事企業の職員ヴィカスは、彼らを新しい収容地区へ移住させる作業の責任者に任命されます。現場で正体不明の液体を浴びた彼の身体に、異変が起こり始めます。

ここが見どころ

疑似ドキュメンタリーの導入

インタビューと監視カメラ映像で始まる前半。設定説明を退屈にしない手つきが巧みです。

低予算のVFX

限られた予算で作られたとは思えない異星人の描写。実景と合成の馴染ませ方が非常にうまい。

主人公が好かれない

ヴィカスは臆病で身勝手で、最後まで英雄になりません。この人物造形がこの作品を特別にしています。

この映画について:宇宙船が止まったのはヨハネスブルグ。そして28年が過ぎた。

アパルトヘイト下の強制移住が明確に下敷きになっています。監督自身が南アフリカ出身であり、比喩は借り物ではありません。

ただし後半はほぼアクション映画になり、前半の社会批評との接続はやや粗い。そこを物足りなく感じる人もいるでしょう。

難点は流血描写の強さと、ナイジェリア人集団の描き方に批判があることです。

この作品の良さ

  • 疑似ドキュメンタリーの導入
  • 低予算とは思えない映像
  • 英雄でない主人公

当サイトの評価

4.1/5.0

宇宙船が止まったのはヨハネスブルグ。そして28年が過ぎた。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.2
映像美4.3
音楽3.9
演技4.2
余韻4.2

世間ではどう評価されているか

アカデミー賞
4部門 作品賞ほかノミネート
IMDb
7.9 /10
製作費
約3000万ドル 大作としては低予算

第82回アカデミー賞で作品賞を含む4部門にノミネートされました。

約3000万ドルという、SF大作としては小規模な予算で製作されています。

こんな人におすすめ

  • 社会的な題材のSFが好きな人
  • 低予算映画の工夫を見たい人
  • 流血描写に耐性がある人

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