映画ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城
旧作を子どものころに観てトラウマになった、という人が一定数いる作品です。その怖さがどう扱われるかが見どころでした。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- 矢嶋哲生
- 脚本
- 村山功
- 原作
- 藤子・F・不二雄
- 製作国
- 日本
- 公開
- 2026年2月27日
- 原型
- 『映画ドラえもん のび太の海底鬼岩城』(1983年)
あらすじ(ネタバレなし)
夏休みの旅行先を決めるとき、のび太たちは海底キャンプを思いつきます。ドラえもんの道具があれば、海の底でも自由に活動できる。
しかし海底には、人類が知らない世界が広がっていました。太平洋とアトランティス、二つの海底人の国が対立を続けており、その均衡は極めて危うい状態にあったのです。
偶然その事情に巻き込まれたのび太たちは、海底に眠る「鬼岩城」の秘密に近づいていきます。そして、人類の存亡に関わる装置の存在を知ることになります。
ここが見どころ
バミューダ海域の不気味さ
船や飛行機が消える海域、という現実の伝説を土台に使っています。子ども向け作品でありながら、説明のつかないものへの恐怖を正面から扱うのがこの作品の特徴です。
海底の映像
リメイクの意義がいちばん出ているのがここです。光の届かない深海、海溝の暗さ、水圧の感じ。1983年の技術では表現しきれなかった部分が、はっきり見えるようになっています。
友情の描き方
旧作でもっとも語り継がれてきた場面が本作にもあります。何をどう変えるか、変えないかという判断が最も問われる箇所で、ここはほぼそのまま残されています。
この映画について:シリーズ屈指の怖い一本を、いま作り直す。
『ドラえもん』の映画は基本的に冒険譚ですが、旧作の『海底鬼岩城』はその中でも突出して暗い作品でした。滅びの話であり、犠牲の話でもある。そこを薄めたら作り直す意味がないという判断がされていて、これは正しかったと思います。
映像面では、深海の圧迫感が格段に良くなっています。とくに海溝を降りていく場面は、旧作を知っている人ほど違いが分かるはずです。
一方で、リメイクである以上の驚きはありません。展開は旧作をなぞっており、新しい解釈が加えられている部分は限定的です。旧作を最近観た人にとっては、既視感のほうが勝つかもしれません。
初めてこの話に触れる子どもにとっては、相当に強い体験になるはずです。怖い場面がありますが、それを含めて価値がある作品だと思います。
この作品の良さ
- 旧作の暗さと重さを薄めなかった
- 深海の圧迫感の映像化
- 語り継がれてきた場面をほぼそのまま残した判断
- 子どもにとって強い体験になる
当サイトの評価
シリーズ屈指の怖い一本を、いま作り直す。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 3.9 |
| 映像美 | 4.1 |
| 音楽 | 4.0 |
| 演技 | 3.8 |
| 余韻 | 4.0 |
世間ではどう評価されているか
- 日本興収
- 42.6 億円
- 初動3日
- 7.79 億円・62万人
- 原型
- 1983 年公開作のリメイク
1983年公開の『映画ドラえもん のび太の海底鬼岩城』のリメイクです。2026年2月27日公開、公開3日間で観客動員62万人・興行収入7億7968万円を記録し、最終的な興行収入は42.6億円となりました。
『映画ドラえもん』シリーズとしては8作品目の興行収入40億円突破にあたります。
こんな人におすすめ
- 旧作を子どものころに観た人
- 『ドラえもん』の映画の中でも暗い話が好きな人
- 子どもと一緒に観る作品を探している人
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