ゴッドファーザー PART II
続編としてではなく、前作と合わせて一つの作品として観るべき一本です。200分と長いので、時間の確保だけは必要です。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- フランシス・フォード・コッポラ
- 出演
- アル・パチーノ、ロバート・デ・ニーロ、ロバート・デュヴァル
- 音楽
- ニーノ・ロータ
- 上映時間
- 200分
- 日本公開
- 1975年4月
あらすじ(ネタバレなし)
1958年。父の跡を継いだマイケル・コルレオーネは、事業をラスベガスへ広げ、政界にも手を伸ばしています。しかし信頼できる者は減り、家族の中にも裏切りの気配が漂い始めます。
物語はもうひとつの時間軸を並走させます。1901年、シチリアで家族を殺され、単身ニューヨークへ渡った少年ヴィトー。彼が街で信用を得て、やがて「ドン」になるまでの過程が交互に描かれます。
ここが見どころ
二つの時間の対比
父は人を得ていき、息子は人を失っていく。同じ家族の物語を、上りと下りで同時に見せるという構成が、この映画の全部です。
ロバート・デ・ニーロの若きヴィトー
前作のマーロン・ブランドの所作と声を引き継ぎながら、若さも出す。台詞の大半がイタリア語という難役です。
この映画について:父が築いた過程と、息子が失っていく過程を並べて見せる。
続編が前作を超える例として必ず挙がる作品ですが、実際には前作の補足であり、否定でもあるという関係です。ヴィトーの側を見せることで、マイケルが何を失ったのかがはっきりします。
200分という長さは、二つの時間軸を並べたぶんです。ただ、どちらの物語も単独で成立しているので、長さのわりに散漫になりません。
難点は、前作を観ていないと人物関係が分からないことと、マイケルの側の話が終始暗いことです。前作にあった祝祭的な華やかさはほぼありません。
この作品の良さ
- 上りと下りを同時に見せる構成
- デ・ニーロの若きヴィトー
- 前作の意味を後から書き換える関係性
当サイトの評価
父が築いた過程と、息子が失っていく過程を並べて見せる。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 5.0 |
| 映像美 | 4.9 |
| 音楽 | 4.8 |
| 演技 | 5.0 |
| 余韻 | 4.9 |
世間ではどう評価されているか
- 米アカデミー賞
- 6冠 作品賞・監督賞ほか
- IMDb
- 9.0 /10
- 記録
- 史上初 続編として作品賞を受賞
第47回アカデミー賞で作品賞・監督賞・助演男優賞など6部門を受賞。続編が作品賞を獲ったのは史上初で、前作と合わせて2作連続の作品賞受賞という記録も持っています。
こんな人におすすめ
- 前作を観て気に入った人
- 長い映画に時間を使える人
- 構成の妙を味わいたい人
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