GOODFELLAS
洋画1990年犯罪1990年代スコセッシ

グッドフェローズ

『ゴッドファーザー』が神話なら、こちらは実録です。同じ題材でここまで手触りが違うのかと驚きます。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
マーティン・スコセッシ
原作
ニコラス・ピレッジ
出演
レイ・リオッタ、ロバート・デ・ニーロ、ジョー・ペシ
上映時間
146分
日本公開
1990年10月

あらすじ(ネタバレなし)

ニューヨーク、ブルックリン。少年ヘンリー・ヒルにとって、近所のマフィアたちは憧れそのものでした。学校をさぼって彼らの使い走りを始めた彼は、やがて組織の一員になります。

金、店の特等席、誰にも文句を言われない生活。しかし1970年代に入り、麻薬に手を出したことをきっかけに、仲間内の均衡が崩れ始めます。

ここが見どころ

コパカバーナの長回し

裏口から厨房を抜けて店内の特等席まで、切れ目なく続く3分。この生活の心地よさを、体験として観客に味わわせるための場面です。

ジョー・ペシの怖さ

冗談を言っていたはずが、一瞬で殺気に変わる。「今、笑っていいのか分からない」という緊張を作る芝居で、アカデミー助演男優賞を受賞しています。

この映画について:マフィアの生活を、憧れの側から見せてから壊す。

この映画の戦略は明確で、前半で犯罪者の生活を徹底的に格好よく見せることです。音楽は軽快で、ナレーションは楽しげで、金は無尽蔵にある。観客も一緒に浮かれる。

そして後半、その全部が崩れます。テンポは変わらないのに、内容だけが悲惨になっていく。特に終盤の一日を描く数十分は、編集の速度と主人公の錯乱が一致していて見事です。

難点は暴力描写の強さと、女性の扱いです。また実録ものである以上、話の起伏が整理されておらず、後半はやや散漫に感じます。

この作品の良さ

  • 犯罪生活の魅力を先に見せる戦略
  • コパカバーナの長回し
  • 終盤の編集と主人公の錯乱の一致

当サイトの評価

4.8/5.0

マフィアの生活を、憧れの側から見せてから壊す。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.9
映像美4.8
音楽4.8
演技4.9
余韻4.6

世間ではどう評価されているか

米アカデミー賞
受賞 助演男優賞(ジョー・ペシ)
IMDb
8.7 /10
原作
実話 元マフィアの証言に基づく

第63回アカデミー賞でジョー・ペシが助演男優賞を受賞しました。実在の人物ヘンリー・ヒルの証言に基づく作品で、以降のマフィア作品の描き方に大きな影響を与えています。

こんな人におすすめ

  • 犯罪ものが好きな人
  • テンポのいい編集を味わいたい人
  • 『ゴッドファーザー』と比べてみたい人

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