人間の境界GREEN BORDER
洋画2023年ドラマ2020年代難民

人間の境界

非常に厳しい作品です。娯楽性はありません。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
アニエスカ・ホランド
出演
ジャラール・アルタウィル、マヤ・オスタシェフスカ、トマシュ・ヴウォソク
製作国
ポーランドほか
上映時間
147分
公開
2024年(日本)
形式
モノクロ

あらすじ(ネタバレなし)

シリアからの難民一家が、ベラルーシ経由でEUへ入ることを目指しています。ポーランドとの国境には森が広がっています。

しかし彼らは、ポーランド国境警備隊によってベラルーシ側へ押し戻されます。ベラルーシ側は、彼らを再びポーランド側へ押し返します。

物語は、難民、国境警備隊員、支援活動家、そして森の近くに住む女性の視点から、順に語られます。

ここが見どころ

モノクロの選択

森と泥と人。色を抜くことで、報道写真のような距離が生まれます。

複数の視点

警備隊員の側も描かれます。命令に従う人間がどう変質するかが示されます。

実際の状況

作中で描かれる押し戻しは、実際に報告されている事態です。

この映画について:ポーランドとベラルーシの国境の森で、人が押し戻され続ける。

公開時、ポーランド政府から強い批判を受けました。監督は自国の政策を正面から告発しており、その姿勢は明確です。

アニエスカ・ホランドは80代の監督です。この年齢でこれだけ怒りのこもった作品を撮ったことに意味があります。

難点は147分の長さと、観るのに相当な体力が要ることです。

この作品の良さ

  • 複数の視点による構成
  • モノクロの選択
  • 告発としての明確さ

当サイトの評価

4.2/5.0

ポーランドとベラルーシの国境の森で、人が押し戻され続ける。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.2
映像美4.5
音楽4.1
演技4.6
余韻4.7

世間ではどう評価されているか

ヴェネツィア
審査員特別賞 2023年
IMDb
7.5 /10
経緯
自国政府から批判

2023年のヴェネツィア国際映画祭で審査員特別賞を受賞しました。

公開時、ポーランドの当時の政府関係者から強い批判を受けたことが報じられています。

こんな人におすすめ

  • 難民問題に関心がある人
  • 重い題材に向き合える人
  • 社会派の作品を探している人

配信を探す

各サービスで「人間の境界」を検索した結果へ移動します。配信の有無はリンク先でご確認ください(配信状況は頻繁に変わるため、当サイトでは配信中かどうかの判定はしていません)。