GUARDIANS
OF THE GALAXY
洋画2014年SF2010年代アメリカ

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

ヒーロー映画に飽きたという人に勧めると、だいたい成功します。作りが根本的に違うからです。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
ジェームズ・ガン
出演
クリス・プラット、ゾーイ・サルダナ、デイヴ・バウティスタ、ブラッドリー・クーパー(声)、ヴィン・ディーゼル(声)
原作
マーベル・コミック
製作国
アメリカ
公開
2014年
備考
劇中曲を集めたサウンドトラックが大ヒット

あらすじ(ネタバレなし)

地球で母を亡くした少年ピーター・クイルは、その夜に宇宙船へさらわれます。手元に残ったのは、母がくれたカセットテープだけでした。

成長した彼は「スターロード」を自称するトレジャーハンターとして宇宙を渡り歩いています。ある惑星で球体の遺物を盗み出したことから、彼は追われる身になります。

牢獄で出会ったのは、暗殺者のガモーラ、復讐に燃えるドラックス、遺伝子操作されたアライグマのロケット、そして樹木型生命体のグルート。金と自由のために組んだ寄せ集めが、なりゆきで銀河の危機に関わっていきます。

ここが見どころ

カセットテープという装置

1970年代のポップスが全編に流れます。単に懐かしい選曲というだけでなく、母との唯一のつながりという設定に紐づいている。だから終盤で曲が流れる意味が変わります。

冒頭の使い方

暗い場面から始まり、次の瞬間には主人公が音楽に合わせて踊っている。この映画がどういう温度で進むかを、開始5分で宣言しているのが上手い。

グルートとロケット

喋る樹木と喋るアライグマ。設定だけ聞くと馬鹿げていますが、両方とも扱いが真剣です。とくにロケットの背景にある痛みが、コメディの下に一貫して置かれています。

この映画について:70年代のポップスと、宇宙のはみ出し者たち。

2014年当時、この企画は無謀と見られていました。原作でも知名度が低く、主要人物の二人はCGです。それを成功させたのは、ヒーローものとしてではなく、はみ出し者が集まる話として作ったからだと思います。

ジェームズ・ガンは低予算作品の出身で、下品な笑いと感傷を混ぜる作風を持っています。それがこの題材に合っていて、ふざけた場面の直後に本気の感情が来るという緩急が全編で効いています。

弱点は、敵役の造形が薄いことです。ロナンは単に「強くて悪い」以上のものがなく、主人公側の魅力に比べて明らかに手薄です。これはシリーズ全体の課題でもあります。

予備知識はほとんど要りません。他のマーベル作品を観ていなくても問題なく入れるという点でも、勧めやすい一本です。

この作品の良さ

  • 音楽が設定と結びついている仕掛け
  • 開始5分で作品の温度を宣言する構成
  • ふざけた場面と本気の感情の緩急
  • 他作品の予備知識がほぼ要らない

当サイトの評価

4.3/5.0

70年代のポップスと、宇宙のはみ出し者たち。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.2
映像美4.4
音楽4.8
演技4.2
余韻4.1

世間ではどう評価されているか

公開
2014
米アカデミー賞
2 部門ノミネート
備考
サントラ が全米チャート1位を記録

マーベル作品としては知名度の低いキャラクターを主人公にした作品でしたが、公開後に大ヒットとなりました。

1970年代のポップスを集めた劇中歌のコンピレーションアルバムは、全曲が既発曲のアルバムとして全米チャート1位を記録しています。

こんな人におすすめ

  • ヒーロー映画の型に飽きた人
  • 音楽の使い方がうまい映画が好きな人
  • マーベル作品を1本も観ていない人(ここから入れます)

配信を探す

各サービスで「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」を検索した結果へ移動します。配信の有無はリンク先でご確認ください(配信状況は頻繁に変わるため、当サイトでは配信中かどうかの判定はしていません)。