お嬢さんTHE HANDMAIDEN
お嬢さん
見た目の華やかさと、内容の毒がどちらも濃い作品です。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- パク・チャヌク
- 原作
- サラ・ウォーターズ
- 出演
- キム・ミニ、キム・テリ、ハ・ジョンウ、チョ・ジヌン
- 製作国
- 韓国
- 上映時間
- 145分
- 公開
- 2017年3月(日本)
あらすじ(ネタバレなし)
1930年代、日本統治下の朝鮮。孤児のスッキは、詐欺師の「伯爵」に雇われ、ある屋敷に女中として送り込まれます。
屋敷に住むのは、日本人の資産家に育てられた令嬢・秀子です。伯爵の計画は、秀子を口説き落として結婚し、財産を奪ったうえで彼女を精神病院に入れることでした。
スッキの役目は、令嬢を伯爵に惹きつけること。しかし二人の間には、計画になかった関係が生まれ始めます。
ここが見どころ
三部構成
同じ期間を、視点を変えて二度語り直します。一部で見たものが、二部でまったく別の意味になる。構成の切れ味が抜群です。
美術と衣装
洋館と和館が接続した屋敷、着物とドレス。植民地という状況を、建物と服だけで説明しています。
地下室
屋敷の地下にある部屋。この作品の毒が集中している場所です。
この映画について:三部構成。二度、話がひっくり返る。
原作はヴィクトリア朝ロンドンを舞台にした小説ですが、それを日本統治下の朝鮮に移したことで、支配と模倣というもう一つの層が加わっています。翻案として非常に優れています。
パク・チャヌクの作品としては、暴力よりも様式と反転の面白さが前に出ています。ただし性的な描写は長く、直接的です。
難点は145分の長さと、その描写が人を選ぶことです。
この作品の良さ
- 三部構成の切れ味
- 美術と衣装
- 翻案としての着想
当サイトの評価
4.3/5.0
三部構成。二度、話がひっくり返る。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.4 |
| 映像美 | 4.9 |
| 音楽 | 4.5 |
| 演技 | 4.5 |
| 余韻 | 4.3 |
世間ではどう評価されているか
- カンヌ
- 出品 2016年コンペティション
- 英国アカデミー賞
- 外国語映画賞 2018年
- IMDb
- 8.1 /10
2016年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、英国アカデミー賞で外国語映画賞を受賞しました。
原作はサラ・ウォーターズの小説『荊の城』です。
こんな人におすすめ
- 構成の仕掛けが好きな人
- 美術の作り込みを楽しみたい人
- 描写の強さに耐性がある人
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