怒りRAGE
怒り
扱っているのは犯人探しではなく、人を信じるとはどういうことかという問いです。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- 李相日
- 原作
- 吉田修一
- 出演
- 渡辺謙、森山未來、松山ケンイチ、妻夫木聡、綾野剛、広瀬すず、宮崎あおい
- 音楽
- 坂本龍一
- 上映時間
- 142分
- 公開
- 2016年9月
あらすじ(ネタバレなし)
夫婦が惨殺された事件から一年。犯人は整形して逃亡中とされ、公開手配が続いています。
同じころ、千葉の漁港に素性の知れない男が現れ、東京では男が恋人の部屋に転がり込み、沖縄の離島には旅人が住み着きます。三人はいずれも過去を語りません。それぞれの相手は、彼らを信じるかどうかを問われることになります。
ここが見どころ
三つの物語の並行
犯人が誰かは、観客も分かりません。三組それぞれが「信じる/疑う」という同じ試練に置かれる構造です。
坂本龍一の音楽
抑制された弦とピアノ。三つの物語を一つの温度でつないでいます。
この映画について:三人の見知らぬ男。誰が殺人犯なのか。
犯人探しの体裁を取りながら、本題は「疑ってしまったこと」の取り返しのつかなさです。誰が犯人かよりも、疑った側に何が残るかが描かれます。
俳優陣が非常に豪華で、それぞれの物語が独立した短編として成立しています。特に沖縄の物語は重く、扱っている題材も含めて強い。
難点は142分に三つを詰め込んでいるため、各物語の掘り下げが浅くなることです。また性暴力の描写があり、人を選びます。
この作品の良さ
- 三組が同じ試練に置かれる構造
- 俳優陣の充実
- 坂本龍一の音楽
当サイトの評価
4.4/5.0
三人の見知らぬ男。誰が殺人犯なのか。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.4 |
| 映像美 | 4.5 |
| 音楽 | 4.4 |
| 演技 | 4.9 |
| 余韻 | 4.6 |
世間ではどう評価されているか
- 日本アカデミー賞
- 受賞 最優秀助演男優賞ほか
- IMDb
- 7.1 /10
- 原作
- 吉田修一 同名小説
第40回日本アカデミー賞で妻夫木聡が最優秀助演男優賞を受賞するなど、複数部門を受賞しました。『悪人』と同じ監督・原作者の組み合わせによる作品です。
こんな人におすすめ
- 群像サスペンスが好きな人
- 俳優の芝居を観たい人
- 『悪人』が好きだった人
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