花様年華IN THE MOOD FOR LOVE
花様年華
映像と音楽で観る恋愛映画です。台詞も出来事も、極端に少ない。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- ウォン・カーウァイ
- 出演
- トニー・レオン、マギー・チャン
- 製作国
- 香港
- 上映時間
- 98分
- 日本公開
- 2001年3月
あらすじ(ネタバレなし)
1962年の香港。新聞社に勤めるチャウと、商社で働くチャンは、同じ日に隣り合ったアパートに越してきます。どちらも配偶者が留守がちです。
やがて二人は、自分たちの配偶者同士が関係を持っていることに気づきます。傷ついた者同士として近づきながら、しかし二人は「あの人たちとは違う」と繰り返します。
ここが見どころ
配偶者を映さない
不倫している二人の顔は、最後まで画面に出ません。見せないことで、主役二人の孤立を強める設計です。
反復する音楽と衣装
同じ旋律、同じ廊下、そして次々と変わるチャイナドレス。変化のない日々の中で、服だけが移り変わるという見せ方です。
この映画について:何も起きない。触れもしない。それでも恋愛映画。
恋愛映画ですが、二人はほとんど触れません。抑制だけで98分を持たせるという点で、他にあまり例のない作品です。
映像は極めて美しく、狭い廊下、階段、湯気。反復されるスローモーションと音楽が、時間の停滞を作ります。
難点は、出来事がほとんどないことです。また終盤の展開は説明が少なく、初見では意味が取りにくい。雰囲気に浸れるかどうかで評価が決まります。
この作品の良さ
- 抑制だけで恋愛を描く構成
- 配偶者を映さないという選択
- 映像と音楽の反復
当サイトの評価
4.7/5.0
何も起きない。触れもしない。それでも恋愛映画。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.5 |
| 映像美 | 5.0 |
| 音楽 | 5.0 |
| 演技 | 4.9 |
| 余韻 | 5.0 |
世間ではどう評価されているか
- カンヌ
- 男優賞 トニー・レオン・2000年
- IMDb
- 8.1 /10
- 批評家投票
- 上位 21世紀のベストで常に上位
カンヌ国際映画祭でトニー・レオンが男優賞を受賞。各種の「21世紀のベスト映画」企画で、常に最上位に置かれる作品のひとつです。
こんな人におすすめ
- 静かな恋愛映画が好きな人
- 映像美を味わいたい人
- アジア映画に興味がある人
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