イングロリアス・バスターズ
戦争アクションだと思って観ると、会話ばかりで驚くかもしれません。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- クエンティン・タランティーノ
- 出演
- ブラッド・ピット、クリストフ・ヴァルツ、メラニー・ロラン、ダイアン・クルーガー
- 製作国
- アメリカ・ドイツ
- 上映時間
- 153分
- 公開
- 2009年11月(日本)
あらすじ(ネタバレなし)
1941年、ナチス占領下のフランス。「ユダヤ・ハンター」の異名を持つランダ大佐が、農家に匿われた一家を探し出します。少女ショシャナだけが逃げ延びます。
数年後、彼女はパリで映画館を経営しています。そこへ、ドイツ軍の英雄とされる兵士が現れ、彼女の劇場での映画上映を望みます。
同じ頃、ナチス相手の特殊部隊「バスターズ」が、レイン中尉のもとで活動していました。二つの計画が、一つの劇場で交差します。
ここが見どころ
冒頭の農家
20分近い会話だけの導入。ミルクを飲み、パイプを吸いながら、緊張だけが上がっていく。タランティーノの最良の場面のひとつです。
地下酒場の場面
指の数え方ひとつで正体がばれる。会話劇として完璧に組まれています。
クリストフ・ヴァルツ
四か国語を操る大佐役。この作品でアカデミー助演男優賞を受賞し、一躍国際的な俳優になりました。
この映画について:第二次大戦の歴史を、映画の力で書き換える。
史実を大胆に書き換える結末は公開時に議論を呼びました。「映画館で映画によって歴史を焼く」という自己言及が、この作品の主題そのものです。
アクションは少なく、大半が会話です。それでも153分がもつのは、台詞の一言ごとに危険が増していく構成のためです。
難点は、暴力描写が唐突に強いこと。会話の緊張との落差が激しく、人を選びます。
この作品の良さ
- 会話だけで緊張を作る構成
- クリストフ・ヴァルツの演技
- 映画についての映画という主題
当サイトの評価
第二次大戦の歴史を、映画の力で書き換える。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.5 |
| 映像美 | 4.4 |
| 音楽 | 4.3 |
| 演技 | 4.8 |
| 余韻 | 4.2 |
世間ではどう評価されているか
- アカデミー賞
- 助演男優賞 クリストフ・ヴァルツ
- カンヌ
- 男優賞 2009年
- IMDb
- 8.4 /10
クリストフ・ヴァルツが第82回アカデミー賞で助演男優賞、2009年のカンヌ国際映画祭で男優賞を受賞しました。
作品は8部門でアカデミー賞にノミネートされています。
こんな人におすすめ
- 会話劇の緊張を楽しめる人
- タランティーノ作品が好きな人
- 暴力描写に耐性がある人
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