犬王INU-OH
犬王
アニメーションのミュージカルとして、他に例のない作品です。人は選びます。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- 湯浅政明
- 原作
- 古川日出男
- 音楽
- 大友良英
- 制作
- サイエンスSARU
- 声の出演
- アヴちゃん、森山未來
- 上映時間
- 98分
- 公開
- 2021年5月
あらすじ(ネタバレなし)
室町時代。壇ノ浦で失われた平家の宝剣を探す潜水の事故で視力を失った少年・友魚は、琵琶法師となって京へ上ります。
そこで出会ったのが、呪いによって異形の姿で生まれた能楽師の子・犬王でした。二人は語られなかった平家の物語を歌い、都で爆発的な人気を得ていきます。
ここが見どころ
演目がライブになる
能の舞台が、そのままロックコンサートとして描かれます。橋の上を舞台に、観客が熱狂する。時代考証を意図的に無視した表現です。
湯浅政明の作画
身体が伸び、歪み、跳ねる。実写では不可能な動きで、音楽の高揚を表現しています。
この映画について:室町時代の能を、ロックのライブとして描く。
扱われているのは、「語られなかった者の物語を、誰が語るか」という主題です。権力が歴史を確定させる過程が、後半で描かれます。
音楽場面が全部です。大友良英による楽曲と、アヴちゃんの歌唱が突出しています。
難点は、音楽場面が長く、そこに乗れないと退屈なことです。また前半の説明がやや駆け足で、人物の背景が分かりにくい。
この作品の良さ
- 能をロックライブとして描く発想
- 湯浅政明の作画
- 語られなかった物語という主題
当サイトの評価
4.3/5.0
室町時代の能を、ロックのライブとして描く。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.0 |
| 映像美 | 4.9 |
| 音楽 | 4.9 |
| 演技 | 4.2 |
| 余韻 | 4.2 |
世間ではどう評価されているか
- ヴェネツィア
- 出品 オリゾンティ部門
- IMDb
- 7.1 /10
- 音楽
- 大友良英 劇中曲を担当
ヴェネツィア国際映画祭のオリゾンティ部門に出品されました。古川日出男の小説『平家物語 犬王の巻』が原作で、実在した能楽師をモデルにしています。
こんな人におすすめ
- 音楽アニメが好きな人
- 変わった表現を観たい人
- 湯浅政明作品を追いたい人
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