風立ちぬ
宮崎駿監督の作品としては異例の題材です。賛否が大きく分かれた一本でもあります。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 原作・脚本・監督
- 宮崎駿
- 音楽
- 久石譲
- 制作
- スタジオジブリ
- 声の出演
- 庵野秀明、瀧本美織、西島秀俊
- 上映時間
- 126分
- 公開
- 2013年7月
あらすじ(ネタバレなし)
大正から昭和にかけて。飛行機に憧れる少年・堀越二郎は、近眼のためパイロットにはなれないと知り、設計者を目指します。夢の中で、イタリアの設計家カプローニと何度も対話しながら。
関東大震災、不況、そして戦争へ向かう時代。三菱に入社した二郎は、美しい飛行機を作ることだけを考え続けます。その一方で、療養所にいる菜穂子との時間は限られていました。
ここが見どころ
音を人の声で作る
飛行機のエンジン音、地震の地鳴り、風。効果音の多くが人の声で作られています。異様な手触りが全編にあります。
夢の中の対話
カプローニとの会話が定期的に挟まります。「創造的な人生の持ち時間は10年だ」という言葉が、作品の時計になっています。
この映画について:美しいものを作りたい。それが戦闘機だった。
この映画がやっているのは、夢を追うことと、その夢が兵器になったことを、切り離さずに置くという難しい作業です。二郎は反省もしないし、開き直りもしない。ただ作り続けます。
そのため、戦争責任を曖昧にしているという批判が公開時に出ました。同時に、喫煙描写への批判もありました。擁護も否定もしにくい作品だと思います。
映像は圧巻で、特に関東大震災の場面と飛行の描写は突出しています。難点は、菜穂子との関係の描き方が古典的すぎることと、テンポの緩やかさです。
この作品の良さ
- 夢と結果を切り離さない構成
- 人の声で作った効果音
- 震災と飛行の映像
当サイトの評価
美しいものを作りたい。それが戦闘機だった。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.3 |
| 映像美 | 5.0 |
| 音楽 | 4.8 |
| 演技 | 4.2 |
| 余韻 | 4.7 |
世間ではどう評価されているか
- 国内興行収入
- 120.2 億円・2013年の邦画1位
- IMDb
- 7.8 /10
- 評価
- 賛否 題材の扱いで議論
2013年の日本映画で興行収入1位。公開時、宮崎駿監督は一度引退を表明しました(後に撤回)。題材の扱いをめぐる議論が起きた作品でもあります。
こんな人におすすめ
- 宮崎駿作品を一通り観たい人
- 議論のある題材を自分で判断したい人
- 映像の質を重視する人
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