キングダム 魂の決戦
1作目の公開が2019年。7年かけて5作目まで来たシリーズです。この継続そのものが、日本の実写映画では珍しいことだと思っています。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- 佐藤信介
- 原作
- 原泰久『キングダム』
- 出演
- 山﨑賢人、吉沢亮、橋本環奈、志尊淳、斎藤工、小栗旬
- 製作国
- 日本
- 公開
- 2026年7月17日
- シリーズ
- 実写版第5作(合従軍編)
あらすじ(ネタバレなし)
中国の春秋戦国時代。天下の大将軍を目指す信は、戦を重ねるごとに立場を上げてきました。秦の若き王・嬴政もまた、中華統一という遠大な目標へ向けて動いています。
しかし秦の勢いを警戒した他国が、ついに手を結びます。複数の国が連合して秦を攻めるという、これまでにない規模の軍勢が国境に迫りました。
圧倒的な兵力差。守り切れなければ国が滅びる。信たちは、それぞれの持ち場で、勝ち目の薄い戦いに臨むことになります。
ここが見どころ
合従軍編の規模
原作でも屈指の大規模戦闘です。実写でこの物量をどう見せるかが最大の課題でしたが、群衆の処理と局地戦の切り替えで乗り切っています。引きの画で見せるべき場面と、寄りで見せる場面の判断が的確です。
佐藤信介の継続
5作すべてを同じ監督が撮っています。アクションの設計から俳優の見せ方まで一貫していて、シリーズとしての手触りがぶれない。これは当たり前のようでいて、なかなかできないことです。
守城戦の見せ方
攻める側と守る側、両方の消耗を並行して描きます。派手な一騎打ちだけでなく、地味な消耗戦にも時間を割いているぶん、終盤の展開に重さが出ます。
この映画について:シリーズ5作目にして、いちばん規模の大きい戦。
実写化として最も成功しているシリーズの一つだと思っています。理由は単純で、原作の見せ場をきちんと映像で再現することに集中しているから。余計な解釈を加えず、期待されているものを高い精度で出す方針が一貫しています。
本作は特にその方針が効いています。合従軍編は原作でも人気の高いエピソードで、読者が観たい場面がはっきりしている。それを外していません。
一方で、シリーズを追っていない人には厳しい作品でもあります。登場人物が多く、関係も複雑で、前4作の蓄積が前提になっている。ここから入るのは無理があります。
俳優陣については、吉沢亮の嬴政が回を追うごとに良くなっています。若い王が王らしくなっていく過程を、7年という実時間をかけて演じられたのは、シリーズものの強みでした。
この作品の良さ
- 大規模戦闘の物量を実写で成立させた
- 5作すべてを同じ監督が撮った一貫性
- 原作の見せ場を外さない方針
- 吉沢亮の、7年かけての変化
当サイトの評価
シリーズ5作目にして、いちばん規模の大きい戦。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 3.8 |
| 映像美 | 4.4 |
| 音楽 | 4.1 |
| 演技 | 4.1 |
| 余韻 | 3.9 |
世間ではどう評価されているか
- 日本興収
- 51.6 億円
- シリーズ
- 第5作 2019年開始
- 公開
- 2026 年7月17日
原泰久の漫画『キングダム』を実写映画化したシリーズの第5作で、原作の「合従軍編」を扱っています。2026年7月17日公開、興行収入は51.6億円でした。
第1作は2019年公開。7年にわたって同じ監督・同じ主要キャストで継続している点が、日本の実写シリーズとしては異例です。
こんな人におすすめ
- シリーズを1作目から観ている人
- 大規模な戦闘場面を劇場で観たい人
- 原作『キングダム』の読者
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