「桐島です」THIS IS KIRISHIMA
「桐島です」
事件の再現ではなく、匿名で生きた50年の話です。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- 高橋伴明
- 脚本
- 香川まさひと
- 出演
- 毎熊克哉、佐野史郎、伊藤蘭
- 上映時間
- 116分
- 公開
- 2025年
あらすじ(ネタバレなし)
1970年代、連続企業爆破事件に関与したとされる若者が姿を消します。以後、彼は別人として生きることになります。
彼は建設現場で働き、飯場を転々とし、誰とも深い関係を作りません。名前も、過去も語らない。それが50年近く続きます。
そして2024年、末期がんで入院した男が、看護師に告げます。「本当は桐島といいます」。
ここが見どころ
日常の積み重ね
逃亡劇のスリルはありません。ただ、名前を持たずに働き続ける日々が延々と描かれます。
毎熊克哉の演技
感情を出さない人物。何も語らないことが、この人物の生き方そのものです。
最後の名乗り
50年を一言で終わらせる場面。ここまでの積み重ねが効きます。
この映画について:50年近く逃げ続けた指名手配犯が、末期がんで名乗り出る。
実際の事件を題材にしていますが、作品が扱うのは思想でも犯罪でもなく、「名前を失って生きること」です。
高橋伴明監督は1970年代の学生運動の時代を知る世代です。その視点が抑制の効いた形で入っています。
難点は、事件の背景説明が少なく、当時の文脈を知らないと分かりにくいことです。
この作品の良さ
- 日常の積み重ね
- 毎熊克哉の演技
- 最後の名乗り
当サイトの評価
4.2/5.0
50年近く逃げ続けた指名手配犯が、末期がんで名乗り出る。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.3 |
| 映像美 | 4.2 |
| 音楽 | 4.0 |
| 演技 | 4.7 |
| 余韻 | 4.5 |
世間ではどう評価されているか
- キネマ旬報
- 日本映画7位 2025年
- 題材
- 実際の事件
- 上映時間
- 116分
第99回キネマ旬報ベスト・テンの日本映画第7位に選ばれました。
実際に起きた事件と、2024年に判明した出来事を題材にしています。
こんな人におすすめ
- 実話ものが好きな人
- 1970年代に関心がある人
- 静かな作品を探している人
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