空気人形AIR DOLL
邦画2009年ドラマ2000年代是枝裕和

空気人形

是枝作品の中では異色ですが、主題は一貫しています。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
是枝裕和
原作
業田良家
撮影
リー・ピンビン
出演
ペ・ドゥナ、井浦新(当時ARATA名義)、板尾創路
上映時間
116分
公開
2009年9月

あらすじ(ネタバレなし)

東京の古いアパート。飲食店で働く独身の男は、等身大の空気人形を「のぞみ」と呼び、話しかけながら暮らしています。

ある朝、人形は自分の意思で動き出します。彼女は男が仕事に出ている間に外へ出て、街を歩き、レンタルビデオ店で働き始めます。

そこで出会った青年に惹かれた彼女は、自分が空気でできていることの意味を知っていきます。

ここが見どころ

リー・ピンビンの撮影

『花様年華』などで知られる台湾の撮影監督が担当。東京の路地と部屋を、湿度のある画にしています。

ペ・ドゥナの身体

人形が動き出す序盤の動作。関節の使い方だけで、人でないものを演じています。

空気を入れる場面

他人に息を吹き込まれる行為が、そのまま関係の比喩になっています。

この映画について:空気でできた人形が、心を持ってしまう。

是枝作品に共通する主題は「代替可能な人が、それでも誰かにとって特別になれるか」です。この作品はそれを、最も直接的な比喩でやっています。

登場する人々は全員、何かが欠けています。空気人形だけが特別なのではない、という構造がきちんと組まれている。

難点は、性的な描写がそれなりにあり、人を選ぶこと。また、比喩がやや説明的になる箇所もあります。

この作品の良さ

  • リー・ピンビンの撮影
  • ペ・ドゥナの身体表現
  • 比喩の構造

当サイトの評価

4.0/5.0

空気でできた人形が、心を持ってしまう。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.0
映像美4.6
音楽4.2
演技4.4
余韻4.4

世間ではどう評価されているか

カンヌ
ある視点部門 2009年出品
原作
業田良家 短編漫画
IMDb
7.2 /10

2009年のカンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品されました。

原作は業田良家の短編漫画『空気人形』です。

こんな人におすすめ

  • 是枝作品を網羅したい人
  • ファンタジー寄りの作品が好きな人
  • 東京を舞台にした孤独の話が好きな人

配信を探す

各サービスで「空気人形」を検索した結果へ移動します。配信の有無はリンク先でご確認ください(配信状況は頻繁に変わるため、当サイトでは配信中かどうかの判定はしていません)。