ぼくのエリLET THE RIGHT ONE IN
ぼくのエリ 200歳の少女
ホラーの棚にありますが、実質は初恋の話です。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- トーマス・アルフレッドソン
- 原作・脚本
- ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト
- 出演
- シェル・ヘーデブラント、リーナ・レアンデション
- 製作国
- スウェーデン
- 上映時間
- 115分
- 公開
- 2010年(日本)
あらすじ(ネタバレなし)
1980年代、ストックホルム郊外の団地。12歳のオスカーは学校でいじめられ、夜になると中庭でナイフを振り回して復讐を空想しています。
隣の部屋に、少女エリと中年の男が越してきます。エリは雪の中を裸足で歩き、寒さを感じません。
同じ頃、町では血を抜かれた遺体が発見されるようになります。オスカーはエリと言葉を交わすうち、彼女が何者かに気づいていきます。
ここが見どころ
雪と団地の画
画面のほとんどが白と灰色です。血の赤だけが強調される設計になっています。
プールの場面
終盤、水中から見上げる長回し。暴力の大部分を画面の外に置くという判断が、かえって強烈な印象を残します。
招かれずに入ると
吸血鬼の伝承のひとつを、そのまま感情の比喩として使う一場面があります。
この映画について:雪の団地で、いじめられっ子と吸血鬼が出会う。
この作品が扱っているのは、孤立した子どもが、条件付きの関係にすがるとどうなるかです。エリの隣にいる中年男の存在が、その先を示唆しています。
美しい初恋の話としても読めますが、注意深く観ると、かなり暗い循環が描かれていることが分かります。この二重性が評価の高さの理由でしょう。
難点は、テンポが非常に遅いこと。ホラーとしての刺激を期待すると肩透かしです。
この作品の良さ
- 雪と血の色彩設計
- プールの長回し
- 解釈が二重になる脚本
当サイトの評価
4.4/5.0
雪の団地で、いじめられっ子と吸血鬼が出会う。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.4 |
| 映像美 | 4.9 |
| 音楽 | 4.5 |
| 演技 | 4.4 |
| 余韻 | 4.8 |
世間ではどう評価されているか
- 受賞
- 各国映画祭 多数の観客賞・審査員賞
- IMDb
- 7.9 /10
- リメイク
- 2010年 米『モールス』
国際的な映画祭で多数の賞を受け、北欧ホラーの代表作として広く知られています。
2010年にアメリカで『モールス』としてリメイクされました。
こんな人におすすめ
- 静かなホラーが好きな人
- 北欧映画に入りたい人
- 後味の暗い話でも平気な人
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