メイ・ディセンバーMAY DECEMBER
洋画2023年ドラマ2020年代トッド・ヘインズ

メイ・ディセンバー ゆれる真実

何を信じればいいのかが、最後まで揺れ続けます。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
トッド・ヘインズ
音楽
マルセロ・ザーヴォス
出演
ナタリー・ポートマン、ジュリアン・ムーア、チャールズ・メルトン
製作国
アメリカ
上映時間
117分
公開
2024年(配信)

あらすじ(ネタバレなし)

ジョージア州サバンナ。グレイシーは、23年前に大きなスキャンダルを起こしました。当時36歳の彼女は、13歳の少年と関係を持ち、服役しています。

現在、彼女はその少年ジョーと結婚し、子どもたちの卒業を迎えようとしています。表向き、家庭は穏やかです。

そこへ、この事件を映画化するにあたり彼女を演じる女優エリザベスが、取材のためにやってきます。

ここが見どころ

音楽の使い方

1971年の映画のスコアを流用しています。何気ない場面に大げさな音楽が乗り、メロドラマの様式が皮肉として機能します。

鏡の場面

エリザベスがグレイシーの化粧を真似る一連。取材が同化に変わる瞬間です。

チャールズ・メルトンのジョー

被害者だった少年が36歳になっている。この人物の空白が、作品でいちばん重い。

この映画について:20年前の事件を演じる女優が、当事者の家に泊まりに来る。

実際の事件が下敷きですが、この映画が本当に扱っているのは「他人の人生を素材にすること」への批評です。女優も、そして観客も対象になります。

誰の言い分が正しいのかは、最後まで示されません。全員が自分の物語を語っているだけです。

難点は、題材が扱いにくいことと、演出の様式が受け付けない人がいることです。

この作品の良さ

  • 音楽による様式の皮肉
  • チャールズ・メルトンの演技
  • 誰にも正解を与えない構成

当サイトの評価

4.1/5.0

20年前の事件を演じる女優が、当事者の家に泊まりに来る。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.3
映像美4.3
音楽4.5
演技4.8
余韻4.4

世間ではどう評価されているか

カンヌ
出品 2023年コンペティション
アカデミー賞
ノミネート 脚本賞
IMDb
6.9 /10

2023年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品されました。

アカデミー賞では脚本賞にノミネートされています。

こんな人におすすめ

  • 批評性のある作品が好きな人
  • 演技を味わいたい人
  • 割り切れない話が平気な人

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