迷宮のしおり
邦画2026年アニメ2020年代日本

迷宮のしおり

河森正治といえばメカとロボットの人ですが、この作品はそちらの期待では観ないほうがいいと思います。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
河森正治
アニメーション制作
サンジゲン
声の出演
SUZUKA(新しい学校のリーダーズ)、原田泰造、伊東蒼、齋藤潤、寺西拓人
製作国
日本
公開
2026年1月1日
特記
河森正治初のオリジナル長編アニメーション映画

あらすじ(ネタバレなし)

女子高校生の栞は、ある日スマートフォンの画面を割ってしまいます。そのひび割れをきっかけに、彼女は見知らぬ世界へ迷い込むことになります。

そこで出会うのは、ウサギのスタンプが実体化したような存在・小森。案内役なのか、それとも別の目的があるのかは分かりません。

元の世界へ戻る方法を探すうちに、栞はもう一人の「SHIORI」の存在を知ります。自分とは何か、どちらが本物なのか。異世界の構造そのものが、彼女の問いと結びついていきます。

ここが見どころ

河森正治のオリジナル長編

『超時空要塞マクロス』から40年以上、この人が完全オリジナルの長編アニメーション映画を手がけるのは初めてです。デザイナー出身らしい、造形から発想する作りかたが全編に出ています。

サンジゲンの3DCG

3DCGを主体としたアニメーション制作会社で、異世界の構造物を描くのに向いています。空間が歪む、繋がりが変わるといった表現が滑らかです。

SUZUKAの二役

新しい学校のリーダーズのボーカルが、栞とSHIORIの二役を演じています。声優としての経験は多くありませんが、その素の感じが役に合っています。

この映画について:スマホが割れたら、異世界でした。

設定だけ聞くと典型的な異世界転移ものですが、中身はかなり違います。この作品が扱っているのは、自分と、自分が発信している像とのずれです。スマホの画面が割れるという発端が、そのまま比喩になっています。

河森正治は元々メカニックデザイナーで、形から物語を作る人です。本作でも、異世界の構造や小森のデザインが先にあって、そこから話が伸びているように見えます。それが独特の手触りを生んでいる一方で、物語としては整理しきれていない部分も残りました。

とくに終盤、二人の栞をめぐる決着は、感覚的に押し切っている印象があります。理屈で追おうとすると置いていかれるタイプの作品です。

映像は面白く、とくに空間が組み替わる場面はサンジゲンの得意分野が出ています。オリジナル企画としての意欲は買いたいところです。

この作品の良さ

  • 河森正治のオリジナル長編という企画
  • 自分と発信する像のずれ、という主題設定
  • サンジゲンによる空間表現
  • SUZUKAの素の感じが役に合っている

当サイトの評価

3.7/5.0

スマホが割れたら、異世界でした。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本3.6
映像美4.1
音楽3.9
演技3.7
余韻3.7

世間ではどう評価されているか

監督
河森正治 『マクロス』
公開
2026 年1月1日
制作
サンジゲン

『超時空要塞マクロス』などで知られる河森正治にとって、初のオリジナル長編アニメーション映画にあたる作品です。制作はサンジゲン、2026年1月1日公開。

キャッチコピーは「スマホが割れたら、異世界でした。」。主人公の栞とSHIORIの二役を、新しい学校のリーダーズのSUZUKAが演じています。

こんな人におすすめ

  • 河森正治の仕事を追いたい人
  • 異世界ものでも、理屈より感覚で見せる作品が好きな人
  • 3DCGアニメーションの表現に興味がある人

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