マイ・フェア・レディ
170分あります。それでも、衣装だけで最後まで観られます。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- ジョージ・キューカー
- 原作
- バーナード・ショー『ピグマリオン』
- 衣装
- セシル・ビートン
- 出演
- オードリー・ヘプバーン、レックス・ハリソン
- 製作国
- アメリカ
- 上映時間
- 170分
- 公開
- 1964年(日本は1964年)
あらすじ(ネタバレなし)
ロンドンのコヴェント・ガーデン。花売りの娘イライザは、下町訛りの強い言葉で客に声をかけています。
その様子を聞いていた音声学者ヒギンズ教授は、友人に賭けを持ちかけます。「この娘の発音を直せば、半年で公爵夫人として通用させてみせる」。
イライザは自ら教授の家を訪ね、レッスンを願い出ます。厳しい訓練の日々が始まりますが、彼女が身につけたものは発音だけではありませんでした。
ここが見どころ
アスコット競馬場の場面
白と黒だけで統一された衣装と美術。セシル・ビートンによるこの一連は、映画の衣装デザインの到達点のひとつです。
『スペインの雨』
発音の練習が突然歌に変わる場面。訓練の成功をひとつの曲で見せます。
レックス・ハリソンの語り歌
旋律に乗せて喋る独特の歌唱法。舞台版から続投した俳優です。
この映画について:花売り娘の発音を矯正して、淑女に仕立て上げる賭け。
階級と言葉の関係を扱った作品です。「話し方を変えれば人生が変わる」という前提そのものへの皮肉が、原作から引き継がれています。
ただし結末は、原作の戯曲とは異なる方向に落ち着きます。イライザの自立をどう扱うかについては、いまも議論があります。
難点は170分の長さと、ヘプバーンの歌が本人ではなく吹き替えであることです。この点は公開当時から指摘されていました。
この作品の良さ
- 衣装と美術
- 階級と言葉という主題
- レックス・ハリソンの歌唱法
当サイトの評価
花売り娘の発音を矯正して、淑女に仕立て上げる賭け。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.2 |
| 映像美 | 4.6 |
| 音楽 | 4.8 |
| 演技 | 4.5 |
| 余韻 | 4.1 |
世間ではどう評価されているか
- アカデミー賞
- 8部門 作品賞・監督賞ほか
- IMDb
- 7.8 /10
- 原作
- バーナード・ショー 『ピグマリオン』
第37回アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演男優賞など8部門を受賞しました。
オードリー・ヘプバーンの歌唱部分は、マーニ・ニクソンによる吹き替えです。この点は当時から話題となり、主演女優賞にノミネートされなかった一因とも言われます。
こんな人におすすめ
- 衣装や美術を味わいたい人
- 古典ミュージカルが好きな人
- オードリー・ヘプバーンの代表作を追いたい人
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