王立宇宙軍ROYAL SPACE FORCE
王立宇宙軍 オネアミスの翼
物語は地味です。ただ、世界設定の作り込みという点では他に例がありません。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- 山賀博之
- 制作
- ガイナックス
- 音楽
- 坂本龍一
- 上映時間
- 119分
- 公開
- 1987年3月
あらすじ(ネタバレなし)
地球によく似た、しかし別の惑星の国オネアミス王国。予算も期待もされない「王立宇宙軍」で、シロツグは目的もなく日々を過ごしています。
街頭で布教していた少女リイクニと出会ったシロツグは、思いつきで有人宇宙飛行の志願者に名乗り出ます。しかし国家の思惑が、その計画を戦争の道具に変えようとします。
ここが見どころ
世界の作り込み
文字、貨幣、食器、椅子の形まで独自に設計されています。画面の隅々まで「地球ではない」ことが徹底されています。
打ち上げの場面
終盤のロケット発射。音と作画の物量で、11分近くを持たせます。
この映画について:架空の国の、架空の文明を、全部一から設計する。
主人公は英雄的ではなく、動機も曖昧です。格好つけたくて志願した、というだけ。この空虚さが作品の芯です。
世界設定の作り込みは異常な水準で、いま観ても類例が思いつきません。制作会社ガイナックスの第1作でもあります。
難点は、物語が地味でテンポも遅いことです。また中盤に主人公が起こす行動には、擁護しがたい問題があります。この点は公開当時から指摘されています。
この作品の良さ
- 架空文明の徹底した作り込み
- 終盤の打ち上げの場面
- 坂本龍一の音楽
当サイトの評価
4.5/5.0
架空の国の、架空の文明を、全部一から設計する。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.2 |
| 映像美 | 5.0 |
| 音楽 | 4.8 |
| 演技 | 4.2 |
| 余韻 | 4.6 |
世間ではどう評価されているか
- 興行
- 不振 公開時は当たらなかった
- IMDb
- 7.3 /10
- 記録
- 第1作 ガイナックスの長編デビュー作
制作会社ガイナックスの長編第1作です。公開当時は興行的に失敗しましたが、後年に評価が定まり、日本のアニメーション映画の重要作とされています。
こんな人におすすめ
- 世界設定の作り込みが好きな人
- SFアニメを掘りたい人
- 地味な作品に耐えられる人
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