椿三十郎SANJURO
椿三十郎
黒澤作品の中では、いちばん気楽に観られる一本です。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- 黒澤明
- 脚本
- 菊島隆三、小国英雄、黒澤明
- 出演
- 三船敏郎、仲代達矢、加山雄三
- 上映時間
- 96分
- 公開
- 1962年1月
あらすじ(ネタバレなし)
ある藩。汚職の告発を大目付に持ち込んだ若侍9人は、逆に罠にかけられようとしています。社殿でそれを聞いていた浪人が、あくびをしながら現れます。
名を尋ねられ、彼は庭の椿を見て「椿三十郎」と名乗ります。前作と同じく、いい加減な名前です。
捕らわれた城代家老を救うため、三十郎は若侍たちを率います。しかし彼らは血気にはやり、何度も計画を台無しにします。
ここが見どころ
椿を流す合図
川に椿の花を流して合図を送る。この一手が終盤で見事に効きます。
喜劇としての完成度
若侍たちが押入れに詰め込まれる、敵が縁の下から出てくる。笑いの間の作り方が非常に正確です。
最後の一瞬
ラストの決闘は数秒で終わります。あまりに有名なため、いまでは引用のほうが知られています。
この映画について:若侍9人が、揃いも揃って役に立たない。
『用心棒』の成功を受けて作られた続編ですが、元は別の企画だった脚本を書き換えたものです。そのため趣は前作とかなり違います。
終盤、三十郎が「本当に良い刀は鞘に入っている」と言い残します。娯楽作でありながら、暴力への態度が示されています。
難点は、前作を観ていたほうが人物像が分かりやすいことです。
この作品の良さ
- 喜劇としての完成度
- 椿を使った合図
- 最後の一瞬
当サイトの評価
4.4/5.0
若侍9人が、揃いも揃って役に立たない。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.5 |
| 映像美 | 4.5 |
| 音楽 | 4.4 |
| 演技 | 4.7 |
| 余韻 | 4.3 |
世間ではどう評価されているか
- 興行
- 当時の邦画で上位
- IMDb
- 8.0 /10
- 関連
- 『用心棒』の続編 1961年
『用心棒』(1961年)の続編にあたります。2007年には森田芳光監督によるリメイクが公開されました。
こんな人におすすめ
- 黒澤作品に気楽に入りたい人
- 喜劇が好きな人
- 『用心棒』を観た人
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