正体FACELESS
邦画2024年サスペンス2020年代藤井道人

正体

娯楽性と社会性のバランスが取れた作品です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
藤井道人
原作
染井為人
出演
横浜流星、吉岡里帆、森本慎太郎、山田杏奈、山田孝之
上映時間
119分
公開
2024年11月

あらすじ(ネタバレなし)

一家三人を殺害した罪で死刑判決を受けた鏑木慶一が、拘置所から脱走します。当時18歳、事件当時から一貫して無実を訴えていました。

彼は名前と外見を変えながら、各地を移動します。日雇いの現場、介護施設、出版社。行く先々で人と出会い、信頼を得ては去っていきます。

刑事の又貫が執拗に追う一方、彼と関わった人々は「あの人が人を殺すはずがない」と感じ始めます。

ここが見どころ

複数の視点

逃亡先で出会った人々の視点が、順に描かれます。それぞれが鏑木の別の面を見ている構成です。

横浜流星の変化

外見も話し方も場所ごとに変えます。同一人物であることの手がかりが最小限です。

報道の描写

テレビとネットが、どう人物像を作るかが描かれます。

この映画について:死刑囚が脱走した。行く先々で名前と顔を変えながら。

逃亡サスペンスとして十分に面白く、同時に冤罪と少年事件の報道という問題を扱っています。娯楽と主題の両立がうまくいっています。

藤井道人監督は『新聞記者』でも報道を扱っており、関心は一貫しています。こちらのほうが娯楽作としての完成度は高い。

難点は、終盤の展開が都合よく進むことと、感動的な演出がやや強いことです。

この作品の良さ

  • 複数視点の構成
  • 娯楽と主題の両立
  • 横浜流星の演じ分け

当サイトの評価

4.1/5.0

死刑囚が脱走した。行く先々で名前と顔を変えながら。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.2
映像美4.0
音楽4.0
演技4.5
余韻4.2

世間ではどう評価されているか

日本アカデミー賞
受賞 複数部門
原作
染井為人 小説
IMDb
7.2 /10

第48回日本アカデミー賞で複数部門を受賞しました。

原作は染井為人の同名小説です。

こんな人におすすめ

  • 逃亡サスペンスが好きな人
  • 冤罪の問題に関心がある人
  • 娯楽作として楽しみたい人

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