NORTHWEST
お熱いのがお好き
古い喜劇は笑えないと思っている人にこそ勧めたい一本です。最後の一行は映画史でもっとも有名な締めのひとつ。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- ビリー・ワイルダー
- 出演
- マリリン・モンロー、トニー・カーティス、ジャック・レモン
- 上映時間
- 121分
- 公開
- 1959年(アメリカ)
あらすじ(ネタバレなし)
1929年のシカゴ。演奏の仕事にあぶれたジョーとジェリーは、たまたまギャングの殺人現場を目撃してしまいます。追われる身になった二人が見つけた逃げ道は、女性だけの楽団への就職でした。
女装してフロリダ行きの列車に乗り込んだ二人。しかしジョーは楽団の歌手シュガーに一目惚れし、ジェリーは大富豪の老人に求婚されてしまいます。
ここが見どころ
テンポ
無駄な場面がなく、笑いの間隔が短い。台詞のやり取りだけで転がっていくスピードは、いまの喜劇と比べても速いくらいです。
最後の一行
ラストの台詞は、映画史でもっとも有名な締めのひとつです。それまでの騒動を一言で全部ひっくり返してしまう。
この映画について:60年以上前のコメディが、いまも普通に笑える。
60年以上前の作品ですが、笑いの構造が古びていません。理由は、ギャグが時事ネタではなく、状況そのものから生まれているからだと思います。ばれそうでばれない、という緊張だけで持たせている。
ジャック・レモンの芝居が突出していて、途中から本気で楽しくなってしまう変化がおかしい。マリリン・モンローの歌の場面も含めて、俳優を見る映画としても成立します。
難点は、性別をめぐる笑いが現在の感覚では危うい部分を含むことです。ただ、この作品は最後の一行で、その前提そのものを軽やかに手放してしまいます。そこが評価されている理由でもあります。
この作品の良さ
- 状況から生まれる笑いなので古びない
- ジャック・レモンの芝居
- 最後の一行の切れ味
当サイトの評価
60年以上前のコメディが、いまも普通に笑える。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.9 |
| 映像美 | 4.4 |
| 音楽 | 4.5 |
| 演技 | 4.8 |
| 余韻 | 4.4 |
世間ではどう評価されているか
- IMDb
- 8.2 /10
- 米アカデミー賞
- 受賞 衣装デザイン賞
- AFI
- 1位 アメリカ映画のコメディ部門
アメリカ映画協会(AFI)が選ぶコメディ映画のベストで1位に選ばれています。ビリー・ワイルダー監督の代表作であり、脚本の完成度で語られることの多い作品です。
こんな人におすすめ
- 古いコメディを試したい人
- テンポのいい会話劇が好きな人
- 確実に笑える一本を探している人
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