サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ
できるだけ良い音響環境か、ヘッドホンで観てください。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- ダリウス・マーダー
- 出演
- リズ・アーメッド、オリヴィア・クック、ポール・レイシー
- 製作国
- アメリカ
- 上映時間
- 120分
- 公開
- 2021年4月(日本)
あらすじ(ネタバレなし)
ルーベンは、恋人のルーとデュオを組むメタルバンドのドラマーです。キャンピングカーで各地を回りながら演奏する生活を送っています。
ある朝、彼の耳から音が消えます。医師は、聴力の大部分が既に失われており、回復は見込めないと告げます。
薬物依存からの回復途上にあった彼にとって、演奏は生きる支えでした。ルーは彼を、聴覚障害者のための共同体に預けます。
ここが見どころ
主観の音響
場面ごとに、ルーベンの聴こえ方と客観的な音が切り替わります。この技術がそのまま物語になっています。アカデミー録音賞を受賞しました。
共同体の描写
手話で暮らす人々を「治すべき人」として描きません。実際にろう者の俳優が多数出演しています。
人工内耳の場面
手術後に聞こえる金属的な音。「治った」と思っていた観客が、ここで打ちのめされます。
この映画について:ドラマーが聴力を失う。観客も同じ音を聞かされる。
この映画の主題は、聴力の喪失ではありません。「失ったものを取り戻そうとすることを、いつやめるか」という一点です。ラストの数分がそれを示します。
リズ・アーメッドは実際に手話とドラムを長期間訓練しており、身体の説得力があります。
難点は、テンポが緩やかで、中盤に大きな事件がないことです。
この作品の良さ
- 主観の音響設計
- ろう者の共同体の描き方
- ラストの静けさ
当サイトの評価
ドラマーが聴力を失う。観客も同じ音を聞かされる。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.3 |
| 映像美 | 4.2 |
| 音楽 | 5.0 |
| 演技 | 4.8 |
| 余韻 | 4.6 |
世間ではどう評価されているか
- アカデミー賞
- 2部門 録音賞・編集賞
- IMDb
- 7.7 /10
- 出演
- ろう者の俳優 多数が出演
第93回アカデミー賞で録音賞と編集賞を受賞し、作品賞・主演男優賞を含む6部門にノミネートされました。
聴覚障害者の共同体の場面には、実際にろう者である俳優が多数出演しています。
こんな人におすすめ
- 音響設計に興味がある人
- 静かな作品が好きな人
- 障害の描き方に関心がある人
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