SUNSET BOULEVARD
サンセット大通り
70年以上前の作品ですが、業界の残酷さの描き方はいまも通じます。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- ビリー・ワイルダー
- 出演
- グロリア・スワンソン、ウィリアム・ホールデン、エリッヒ・フォン・シュトロハイム
- 上映時間
- 110分
- 公開
- 1950年(アメリカ)
あらすじ(ネタバレなし)
プールに男の死体が浮かんでいます。語り手はその死体本人。売れない脚本家ジョー・ギリスが、なぜこうなったのかを語り始めます。
借金取りから逃げる途中、彼は朽ちかけた大邸宅に迷い込みます。住んでいたのはサイレント時代の大スター、ノーマ・デズモンド。彼女は復帰作の脚本を書かせるため、ジョーを住まわせます。
ここが見どころ
死者による語り
冒頭で結末を明かしてしまう構成。どうやってそこへ至るかだけを見せるという設計です。
実際の元スターの起用
主演のグロリア・スワンソンは、実際にサイレント時代の大スターでした。役と現実が二重写しになる配役です。
この映画について:語り手はプールに浮かぶ死体。冒頭からそう言う。
ハリウッドが自分自身を描いた作品としては、いまも最も辛辣な部類です。忘れられた人間の痛々しさを、同情せずに撮る。
ノーマは滑稽で恐ろしく、同時に憐れです。この三つを同時に成立させるグロリア・スワンソンの芝居が圧巻で、有名な最後の台詞につながります。
難点は、主人公ジョーが終始受け身なことです。彼自身の欲や葛藤は薄い。ただ、それも「巻き込まれる側」としての設計だと読めます。
この作品の良さ
- 死者に語らせる構成
- グロリア・スワンソンの芝居
- 業界の残酷さを同情せずに描く姿勢
当サイトの評価
4.8/5.0
語り手はプールに浮かぶ死体。冒頭からそう言う。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 5.0 |
| 映像美 | 4.8 |
| 音楽 | 4.6 |
| 演技 | 5.0 |
| 余韻 | 4.8 |
世間ではどう評価されているか
- 米アカデミー賞
- 3冠 脚本賞・美術賞・作曲賞
- IMDb
- 8.4 /10
- 配役
- 実際の元スター 役と現実が重なる
アカデミー賞で脚本賞など3部門を受賞。ハリウッドを内側から批判した作品として、業界内での反発もあったと伝えられています。
こんな人におすすめ
- ハリウッドの裏側を描いた作品が好きな人
- 辛辣な人間ドラマが観たい人
- 古典の名作を押さえたい人
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