旅と日々TABI TO HIBI
邦画2025年ドラマ2020年代三宅唱

旅と日々

89分。事件は起きませんが、非常に完成度の高い作品です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
三宅唱
原作
つげ義春「海辺の叙景」「ほんやら洞のべんさん」
出演
シム・ウンギョン、堤真一、河合優実、佐野史郎
上映時間
89分
公開
2025年11月7日

あらすじ(ネタバレなし)

脚本家のリ・ヨンヒは、書けなくなっています。かつて自分が書いた作品を観直しながら、次の一本に取りかかれずにいます。

作中では、二つの物語が語られます。ひとつは夏の海辺。若い男女が、言葉少なに数日を過ごします。

もうひとつは冬の雪山。旅人が、閉ざされた集落の宿に長く滞在することになります。

ここが見どころ

二部構成

夏と冬。まったく違う質感の二つの話が、書き手の視点で結ばれます。

シム・ウンギョンの演技

キネマ旬報の主演女優賞を受賞しました。台詞は多くありません。

三宅唱の映像

『ケイコ 目を澄ませて』『夜明けのすべて』と同様、フィルムの質感を活かした画作りです。

この映画について:つげ義春の短編を、二部構成で映画化。

つげ義春の短編は、映像化が難しいことで知られます。この作品は物語を再現するのではなく、あの独特の間と気配を移植することに成功しています。

ロカルノ国際映画祭で金豹賞を受賞しました。日本映画としては18年ぶりの受賞です。

難点は、起伏がまったくないことと、つげ義春を知らないと入りにくい面があることです。

この作品の良さ

  • 原作の気配の再現
  • 二部構成
  • 89分という長さ

当サイトの評価

4.5/5.0

つげ義春の短編を、二部構成で映画化。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.5
映像美4.8
音楽4.5
演技4.7
余韻4.9

世間ではどう評価されているか

ロカルノ
金豹賞 2025年・日本映画18年ぶり
キネマ旬報
日本映画1位 2025年
上映時間
89分

第78回ロカルノ国際映画祭で最高賞の金豹賞を受賞しました。日本映画としては18年ぶりの受賞です。

第99回キネマ旬報ベスト・テンの日本映画第1位に選ばれています。

こんな人におすすめ

  • 静かな映画が好きな人
  • つげ義春の作品が好きな人
  • 三宅唱作品を追いたい人

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