たそがれ清兵衛THE TWILIGHT SAMURAI
たそがれ清兵衛
殺陣は最小限です。生活を描いた時代劇として、他にあまり例のない一本です。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- 山田洋次
- 原作
- 藤沢周平
- 出演
- 真田広之、宮沢りえ、田中泯
- 上映時間
- 129分
- 公開
- 2002年11月
あらすじ(ネタバレなし)
幕末の庄内藩。下級武士の井口清兵衛は、妻を病で亡くし、二人の娘と痴呆の母を抱えています。役所勤めが終わると寄り道もせず帰るため、「たそがれ清兵衛」と呼ばれています。
内職と家事に追われる彼のもとに、幼なじみの朋江が戻ってきます。同じころ、藩の権力争いのなかで、彼の剣の腕が上役の目に留まります。
ここが見どころ
生活の描写
虫かごの内職、娘の髪を結う、粥を炊く。時代劇でここまで家事を撮った作品は多くありません。
最初の果たし合い
木刀での立ち合い。刀を抜かずに勝つという選択が、この人物の全部を示します。
この映画について:強い侍が、戦いたくないと言い続ける。
時代劇の様式を使いながら、描かれているのは貧しい勤め人の生活です。清兵衛は強いが、戦いたくない。
真田広之の芝居が抑制されていて良く、猫背と低い声で階級と疲れを示します。宮沢りえも同様。
難点は、殺陣を期待すると少ないことと、テンポがゆっくりなことです。また終盤の展開は駆け足に感じます。
この作品の良さ
- 時代劇で生活を描くという視点
- 真田広之の抑制された芝居
- 刀を抜かない立ち合い
当サイトの評価
4.6/5.0
強い侍が、戦いたくないと言い続ける。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.7 |
| 映像美 | 4.6 |
| 音楽 | 4.4 |
| 演技 | 4.9 |
| 余韻 | 4.8 |
世間ではどう評価されているか
- 日本アカデミー賞
- 12冠 最優秀作品賞ほか
- 米アカデミー賞
- ノミネート 外国語映画賞
- IMDb
- 8.0 /10
第26回日本アカデミー賞で最優秀作品賞を含む12部門を受賞し、アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされました。山田洋次監督の時代劇三部作の第1作です。
こんな人におすすめ
- 生活を描いた時代劇が観たい人
- 静かな作品が好きな人
- 藤沢周平の世界に触れたい人
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