敵TEKI COMETH
敵
前半は静かな日常。後半でまったく別の映画になります。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- 吉田大八
- 原作
- 筒井康隆
- 出演
- 長塚京三、瀧内公美、河合優実、黒沢あすか
- 上映時間
- 108分
- 公開
- 2025年1月
あらすじ(ネタバレなし)
77歳の渡辺儀助は、フランス文学の元大学教授です。妻に先立たれ、都内の古い一軒家で一人暮らしをしています。
彼の生活は完璧に規則正しい。市場で買い物をし、丁寧に料理を作り、パソコンで日記を書きます。貯金の残高から、自分の余命を計算しています。
ある日、パソコンに「敵が来る」というメッセージが届きます。誰からのものかは分かりません。
ここが見どころ
料理の描写
前半、儀助が作る食事が丁寧に映されます。この規則正しさが崩れることが、後半の恐ろしさです。
モノクロの選択
彩度のない画面が、老いた男の世界を示します。
長塚京三の演技
ほぼ全編に出ずっぱりです。この役でいくつもの主演男優賞を受賞しました。
この映画について:77歳の元大学教授が、一人で規則正しく暮らしている。
原作は筒井康隆が1998年に発表した小説です。老いと妄想が混ざり合っていく過程を、説明せずに見せます。
どこからが現実でどこからが妄想かは示されません。観客も判断できないまま進みます。
難点は、性的な妄想の描写があること。それを老いの症状として提示していますが、受け付けない人はいるでしょう。
この作品の良さ
- 前半の生活描写
- 長塚京三の演技
- 現実と妄想を区別しない構成
当サイトの評価
4.1/5.0
77歳の元大学教授が、一人で規則正しく暮らしている。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.2 |
| 映像美 | 4.5 |
| 音楽 | 4.1 |
| 演技 | 4.7 |
| 余韻 | 4.4 |
世間ではどう評価されているか
- 東京国際映画祭
- 3冠 2024年・作品賞ほか
- 原作
- 筒井康隆 1998年
- IMDb
- 6.9 /10
2024年の東京国際映画祭で、最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀男優賞を受賞しました。
原作は筒井康隆が1998年に発表した小説です。
こんな人におすすめ
- 老いを扱った作品に関心がある人
- 筒井康隆の作品が好きな人
- 説明のない映画が平気な人
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