遊星からの物体X
CGを使わない特殊効果の凄みが、いま観ても落ちていません。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- ジョン・カーペンター
- 特殊効果
- ロブ・ボッティン
- 音楽
- エンニオ・モリコーネ
- 出演
- カート・ラッセル、キース・デヴィッド、ウィルフォード・ブリムリー
- 製作国
- アメリカ
- 上映時間
- 109分
- 公開
- 1982年8月(日本)
あらすじ(ネタバレなし)
南極のアメリカ観測基地。一匹の犬を追って、ノルウェーの隊員がヘリコプターで飛来し、銃を乱射した末に射殺されます。
調査に向かった隊員たちは、ノルウェー基地が全滅し、氷から掘り出された何かの痕跡があることを知ります。
その夜、連れ帰った犬が変形を始めます。それは、取り込んだ生物を完全に模倣する生命体でした。基地の12人のうち、誰がすでに人間でないのか、分かりません。
ここが見どころ
特殊効果
当時22歳だったロブ・ボッティンによる造形。CGを一切使わず、人体が裏返るような変形を実現しています。
血液検査の場面
全員の血に熱した針金を入れる。密室サスペンスとして、これ以上ない緊張の場面です。
モリコーネの音楽
低い心音のような反復。カーペンター自身の音楽と区別がつかないほど作品に馴染んでいます。
この映画について:南極基地。誰かが人間ではない。でも誰か分からない。
公開時は批評でも興行でも惨敗しました。同年公開の『E.T.』とは正反対の、友好的でない異星生命の話だったことも一因とされます。
評価が反転したのは家庭用ビデオの普及以降です。いまではSFホラーの代表作として扱われています。
難点は、人物の描き分けが弱く、誰が誰か分かりにくいことです。
この作品の良さ
- CGを使わない特殊効果
- 疑心暗鬼の構成
- モリコーネの音楽
当サイトの評価
南極基地。誰かが人間ではない。でも誰か分からない。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.4 |
| 映像美 | 4.8 |
| 音楽 | 4.6 |
| 演技 | 4.3 |
| 余韻 | 4.6 |
世間ではどう評価されているか
- 評価
- 公開時は酷評 後年に評価が反転
- IMDb
- 8.2 /10
- 原作
- ジョン・W・キャンベル 『影が行く』
公開当時は批評・興行ともに振るいませんでしたが、家庭用ビデオの普及以降に評価が上がり、現在ではSFホラーの代表作とされています。
原作はジョン・W・キャンベルの中編『影が行く』で、1951年にも『遊星よりの物体X』として映画化されています。
こんな人におすすめ
- SFホラーが好きな人
- 特殊効果に興味がある人
- 密室サスペンスが好きな人
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