私をくいとめてHOLD ME BACK
邦画2020年コメディ2020年代大九明子

私をくいとめて

軽い喜劇に見えて、孤独についての話です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
大九明子
原作
綿矢りさ
出演
のん、林遣都、橋本愛、若林拓也
上映時間
133分
公開
2020年12月

あらすじ(ネタバレなし)

31歳の黒田みつ子は、一人暮らしを心から楽しんでいます。何か迷うことがあれば、頭の中の相談役「A」に聞けば答えが返ってきます。

職場に出入りする年下の営業マン、多田くんが気になり始めます。しかし恋愛は、一人の生活の秩序を壊しかねません。

Aは慎重になれと言います。それでもみつ子は、少しずつ距離を縮めようとします。

ここが見どころ

「A」との会話

画面には出てこない声との対話。一人の生活を、寂しさではなく完成した状態として描く装置です。

ローマの場面

友人を訪ねてイタリアへ行く一連。ここで作品の温度が一度変わります。

のんの演技

ほぼ全編に出ずっぱりで、一人芝居に近い場面が多くあります。

この映画について:頭の中に「A」という相談相手がいる。

『勝手にふるえてろ』と同じ監督・原作者の組み合わせです。「頭の中で完結している人が、外に出ようとする」という主題も共通しています。

恋愛映画の形をしていますが、扱っているのは孤独との折り合いです。相手が誰であるかは、あまり重要ではありません。

難点は133分がやや長いことと、後半のテンポが落ちることです。

この作品の良さ

  • 「A」という装置
  • のんの演技
  • 孤独を否定しない姿勢

当サイトの評価

4.0/5.0

頭の中に「A」という相談相手がいる。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.1
映像美4.0
音楽4.1
演技4.4
余韻4.1

世間ではどう評価されているか

原作
綿矢りさ 小説
受賞
各映画賞 主演女優賞ほか
IMDb
6.5 /10

原作は綿矢りさの同名小説です。

大九明子監督と綿矢りさの組み合わせは、『勝手にふるえてろ』(2017年)に続くものです。

こんな人におすすめ

  • 一人の時間が好きな人
  • 軽い喜劇を探している人
  • 『勝手にふるえてろ』が好きだった人

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