BUDAPEST HOTEL
WHIPLASH
セッション
気持ちのいい音楽映画を期待すると、まったく違うものが来ます。そのつもりで観てください。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- デイミアン・チャゼル
- 出演
- マイルズ・テラー、J・K・シモンズ
- 上映時間
- 106分
- 日本公開
- 2015年4月
あらすじ(ネタバレなし)
名門音楽学校の1年生ニーマンは、偉大なドラマーになることだけを考えています。ある日、学内で最高の指揮者フレッチャーに見いだされ、彼のバンドに引き上げられます。
しかしフレッチャーの指導は、罵倒、暴力、そして精神的な追い込みの連続でした。ニーマンは血のにじむまで練習し、恋人も友人も切り捨てていきます。
ここが見どころ
編集の速度
演奏場面のカットが極端に短く、ドラムの打点と一致しています。音楽を「気持ちよさ」ではなく「殴り合い」として見せる編集です。
最後の9分
台詞のほとんどない演奏だけの終幕。これが感動なのか破滅なのかを、映画は決めません。
この映画について:音楽映画なのに、ほとんど暴力映画。
この映画の巧妙なところは、フレッチャーの指導を肯定も否定もしない点です。彼のやり方は明確に暴力ですが、結果としてニーマンは何かに到達してしまう。観客はそれを見せられて、判断を迫られます。
106分、緩む場面がほとんどありません。編集とサウンドの設計だけで緊張を維持しており、体力を使います。
難点は、実際の音楽教育としては誇張が過ぎることと、この関係を美談として受け取る人が出てしまうことです。あくまで破滅の話として観るべきだと思っています。
この作品の良さ
- 音楽を殴り合いとして見せる編集
- J・K・シモンズの芝居
- 判断を観客に委ねるラスト
当サイトの評価
4.6/5.0
音楽映画なのに、ほとんど暴力映画。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.8 |
| 映像美 | 4.6 |
| 音楽 | 5.0 |
| 演技 | 5.0 |
| 余韻 | 4.4 |
世間ではどう評価されているか
- 米アカデミー賞
- 3冠 助演男優賞・編集賞・録音賞
- IMDb
- 8.5 /10
- 製作
- 低予算 短期間で撮影
第87回アカデミー賞でJ・K・シモンズの助演男優賞ほか3部門を受賞。短編版で資金を集めてから長編化されたという経緯を持ち、低予算・短期間で撮影されています。
こんな人におすすめ
- 緊張感のある映画が好きな人
- 音楽ものを別角度から観たい人
- 『ラ・ラ・ランド』の監督の前作を知りたい人
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