白いリボンDAS WEISSE BAND
洋画2009年ドラマ2000年代ミヒャエル・ハネケ

白いリボン

娯楽性はほぼありません。覚悟して観る映画です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
ミヒャエル・ハネケ
撮影
クリスティアン・ベルガー
出演
クリスティアン・フリーデル、ブルクハルト・クラウスナー
製作国
ドイツ・オーストリア・フランス・イタリア
上映時間
144分
公開
2010年(日本)

あらすじ(ネタバレなし)

1913年、北ドイツの小さな村。医師が馬から落ちて重傷を負います。原因は、道に張られていた針金でした。

以後、村では説明のつかない事件が続きます。納屋が燃え、子どもが痛めつけられ、誰も犯人を知りません。

村を治めるのは男爵、牧師、医師の三人です。彼らの家庭では、規律の名のもとに厳しい罰が加えられています。語り手は、村の学校の教師です。

ここが見どころ

モノクロの撮影

デジタルで撮影した映像から色を抜いて仕上げられています。当時の写真を思わせる質感が、時代の空気を作ります。

暴力を映さない

罰も暴行も画面の外で起こります。扉が閉まる音だけが聞こえる。ハネケが繰り返し使う手法です。

白いリボン

純潔の印として子どもの腕に結ばれるリボン。罰の記号が、そのまま作品の題名になっています。

この映画について:第一次大戦前夜のドイツの村で、不可解な事件が続く。

この村の子どもたちが二十数年後に何歳になり、どういう国に生きたか。それを観客に計算させることが、この映画の唯一にして最大の仕掛けです。

犯人は最後まで示されません。個人の犯罪ではなく、共同体の構造そのものを見せる作りだからです。

難点は徹底して不親切なこと、144分あること、そして観たあとに何も救いがないことです。それでも力のある作品です。

この作品の良さ

  • モノクロの映像
  • 暴力を映さない演出
  • 観客に計算させる構造

当サイトの評価

4.2/5.0

第一次大戦前夜のドイツの村で、不可解な事件が続く。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.4
映像美4.8
音楽3.6
演技4.4
余韻4.6

世間ではどう評価されているか

カンヌ
パルムドール 2009年
アカデミー賞
ノミネート 外国語映画賞・撮影賞
IMDb
7.8 /10

2009年のカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞しました。ハネケにとって初のパルムドールです。

アカデミー賞では外国語映画賞と撮影賞にノミネートされました。

こんな人におすすめ

  • 重い作品でも構わない人
  • ハネケ作品に触れたい人
  • 歴史の背景を考えながら観たい人

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