アナザーラウンド
最後の3分のために、この映画は存在しています。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- トマス・ヴィンターベア
- 出演
- マッツ・ミケルセン、トマス・ボー・ラーセン、マグナス・ミラン
- 製作国
- デンマークほか
- 上映時間
- 117分
- 公開
- 2021年9月(日本)
あらすじ(ネタバレなし)
コペンハーゲンの高校。歴史教師のマーティンは、授業に情熱を失い、家庭でも妻と会話がありません。生徒からも保護者からも苦情が出ています。
同僚の誕生日の席で、「人間は血中アルコール濃度が0.05%足りない状態で生まれてくる」という説が話題になります。四人はそれを試すことにします。
勤務中も一定量を飲み続ける。最初、授業は明らかに良くなります。生徒は生き生きとし、家庭も明るくなります。しかし実験は、そこで止まりませんでした。
ここが見どころ
マッツ・ミケルセンの身体
元ダンサーである俳優の経歴が、最後の場面で決定的に効いてきます。
喜劇からの転調
笑って観ていた観客が、ある時点から笑えなくなる。その切り替えが非常にうまい。
最後の3分
港でのダンス。この数分間は、近年の映画で最も語られる終わり方のひとつです。
この映画について:常に血中アルコール濃度を0.05%に保つ。教師四人の実験。
アルコールを賛美しているようにも、警告しているようにも読めます。そのどちらでもない、という態度こそがこの映画の立場だと思います。
監督は撮影開始の直後に娘を事故で亡くしており、作品はその娘に捧げられています。最後の場面の生命力は、それと無関係ではないでしょう。
難点は、中盤の展開が予想の範囲であることです。
この作品の良さ
- 喜劇からの転調
- 最後の3分
- マッツ・ミケルセンの身体表現
当サイトの評価
常に血中アルコール濃度を0.05%に保つ。教師四人の実験。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.3 |
| 映像美 | 4.1 |
| 音楽 | 4.2 |
| 演技 | 4.8 |
| 余韻 | 4.6 |
世間ではどう評価されているか
- アカデミー賞
- 国際長編映画賞 2021年
- IMDb
- 7.7 /10
- 製作国
- デンマーク
第93回アカデミー賞で国際長編映画賞を受賞し、監督賞にもノミネートされました。
トマス・ヴィンターベア監督は、撮影開始直後に娘を交通事故で亡くしており、本作は彼女に捧げられています。
こんな人におすすめ
- 中年の話が好きな人
- 北欧映画に入りたい人
- ラストで語れる映画を探している人
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