FARGO
ファーゴ
笑えて、怖くて、最後に少し温かい。コーエン兄弟の作品でいちばん人に勧めやすい一本です。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン
- 出演
- フランシス・マクドーマンド、ウィリアム・H・メイシー、スティーヴ・ブシェミ
- 上映時間
- 98分
- 日本公開
- 1996年10月
あらすじ(ネタバレなし)
ミネソタ州。借金に困った自動車販売員ジェリーは、義父から金を引き出すため、自分の妻の狂言誘拐を二人組に依頼します。
しかし計画は最初から崩れ、実行犯は行きずりの人間を撃ってしまいます。捜査にあたるのは、身重の女性警察署長マージ。淡々とした聞き込みが、事件の全体を明らかにしていきます。
ここが見どころ
マージという主人公
妊娠7か月、夫は切手の絵を描いている。徹底して普通の人が、次々と現場を見て回ります。この配置が全部です。
雪と白
画面のほとんどが白い雪です。血が目立つという単純な効果が、暴力を際立たせています。
この映画について:雪の中で、間抜けな犯罪が最悪の形で転がる。
犯罪の顛末は、ほぼ間抜けさの連鎖です。誰も有能ではなく、全員が少しずつ判断を誤る。その結果として人が死ぬ、という描き方が徹底しています。
そこにマージという、ただ真っ当なだけの人物が置かれる。彼女が最後に容疑者に語りかける短い台詞が、この映画の答えです。
難点は、方言と間の取り方が独特で、笑いどころが分かりにくい人がいることです。また暴力描写は唐突で強い。
この作品の良さ
- 普通の人を主人公に据えた配置
- 間抜けさの連鎖として犯罪を描く構成
- 雪の白と暴力の対比
当サイトの評価
4.7/5.0
雪の中で、間抜けな犯罪が最悪の形で転がる。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.9 |
| 映像美 | 4.6 |
| 音楽 | 4.5 |
| 演技 | 4.9 |
| 余韻 | 4.6 |
世間ではどう評価されているか
- 米アカデミー賞
- 2冠 主演女優賞・脚本賞
- IMDb
- 8.1 /10
- 派生
- テレビドラマ 同名シリーズが制作された
第69回アカデミー賞で主演女優賞と脚本賞を受賞。後に同名のテレビドラマシリーズが作られ、そちらも高い評価を得ています。
こんな人におすすめ
- 乾いた笑いが好きな人
- 犯罪ものが好きな人
- コーエン兄弟の入り口を探している人
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