THE FIRST
SLAM DUNK
邦画2022年アニメ2020年代スポーツ

THE FIRST SLAM DUNK

原作を読んでいなくても観られますが、読んでいるとまったく別の体験になります。両方の観点で書きます。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

原作・脚本・監督
井上雄彦
制作
東映アニメーション、ダンデライオンアニメーションスタジオ
声の出演
仲村宗悟、笠間淳、神尾晋一郎、木村昴、三宅健太
上映時間
124分
公開
2022年12月

あらすじ(ネタバレなし)

全国大会二回戦。無名の湘北高校が、絶対王者・山王工業と対戦します。試合はほぼ実時間で進行していきます。

その合間に挟まれるのは、これまで主役ではなかった控えめなポイントガード・宮城リョータの過去です。兄の死、母との断絶、沖縄で過ごした少年時代。彼が何を背負ってコートに立っているかが、少しずつ明かされていきます。

ここが見どころ

試合の時間感覚

実況も解説も最小限で、コート上の音と選手の呼吸が中心です。試合を「見る」のではなく「その場にいる」感覚に近い。

視点人物の変更

原作の主人公ではなく、脇にいた宮城を軸にしています。同じ試合が、別の物語になるという選択が見事です。

終盤の無音

最後の数十秒、音が消えます。原作の有名な場面を、音の設計で再現しています。

この映画について:試合の40分を、ほぼリアルタイムで見せる。

スポーツアニメとしての完成度が高く、手描きと3DCGを混ぜた動きが、実際のバスケの重心移動を再現しています。ここは技術的に大きな達成です。

構成も賢い。試合だけでは単調になるところを、宮城の過去を挟むことで感情の軸を作っています。原作を知らなくても機能します。

難点は、他の選手の掘り下げが薄いことです。原作を読んでいる人には補完されますが、初見だと人物の背景が分かりません。原作読者向けの部分が確実にある作品です。

この作品の良さ

  • バスケの動きを再現した作画と3DCG
  • 視点人物を変えるという構成の選択
  • 音の設計

当サイトの評価

4.6/5.0

試合の40分を、ほぼリアルタイムで見せる。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.6
映像美4.9
音楽4.5
演技4.4
余韻4.6

世間ではどう評価されているか

国内興行収入
158.7 億円
日本アカデミー賞
最優秀アニメーション作品賞 第46回
海外
大ヒット アジア圏で特に好調

国内興行収入158.7億円を記録し、韓国や中国をはじめとするアジア圏でも大きくヒットしました。原作者が自ら監督を務めたという点でも異例の作品です。

こんな人におすすめ

  • スポーツものが好きな人
  • 原作漫画を読んでいた人
  • アニメーションの動きに興味がある人

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