すずめの戸締まりSUZUME
邦画2022年アニメ2020年代新海誠

すずめの戸締まり

新海誠監督のいわゆる三部作の3作目です。前二作より主題が明確な分、賛否も分かれました。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

原作・脚本・監督
新海誠
音楽
RADWIMPS、陣内一真
声の出演
原菜乃華、松村北斗、深津絵里
上映時間
122分
公開
2022年11月

あらすじ(ネタバレなし)

九州の港町に住む高校生・鈴芽は、扉を探しているという青年・草太とすれ違います。彼を追って廃墟にたどり着いた彼女は、そこに立つ一枚の扉を開けてしまいます。

扉の向こうからは、災いをもたらす巨大なものが出てこようとしていました。草太は扉を閉じる「閉じ師」でしたが、事情により椅子の姿に変えられてしまいます。二人は日本を北上しながら、各地の扉を閉じていきます。

ここが見どころ

ロードムービーの形式

九州から四国、神戸、東京、そして東北へ。移動そのものが、記憶を辿る行為として設計されています。

廃墟の描写

遊園地、学校、温泉街。人がいなくなった場所を丁寧に描くことが、この作品の主題と直結しています。

この映画について:廃墟の扉を閉めて回る、震災についての映画。

扱っているのは東日本大震災の記憶です。それを直接的に描かず、扉を閉じるという行為に置き換えている。この距離の取り方が、この作品の是非の分かれ目です。

映像は相変わらず高水準で、特に光と水の表現は突出しています。ロードムービーとして各地の風景が変わっていくのも楽しい。

難点は、椅子になった青年という設定がコメディとして機能しすぎて、主題との温度差が出ることです。また終盤の説明が多く、感情を台詞で言い切ってしまう。前二作に比べて整理されすぎているという印象があります。

この作品の良さ

  • 移動を記憶を辿る行為として設計した構成
  • 廃墟の描写
  • 各地の風景の描き分け

当サイトの評価

4.1/5.0

廃墟の扉を閉めて回る、震災についての映画。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本3.9
映像美4.9
音楽4.5
演技4.1
余韻4.1

世間ではどう評価されているか

国内興行収入
149.5 億円
IMDb
7.7 /10
ベルリン
コンペ出品 日本のアニメとしては異例

国内興行収入149.5億円を記録。ベルリン国際映画祭のコンペティション部門に選ばれ、日本のアニメーション作品としては21年ぶりの快挙となりました。

こんな人におすすめ

  • 新海誠作品を追ってきた人
  • ロードムービーが好きな人
  • 震災を扱った作品に関心がある人

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