SLAM DUNK
THE FIRST SLAM DUNK
原作を読んでいなくても観られますが、読んでいるとまったく別の体験になります。両方の観点で書きます。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 原作・脚本・監督
- 井上雄彦
- 制作
- 東映アニメーション、ダンデライオンアニメーションスタジオ
- 声の出演
- 仲村宗悟、笠間淳、神尾晋一郎、木村昴、三宅健太
- 上映時間
- 124分
- 公開
- 2022年12月
あらすじ(ネタバレなし)
全国大会二回戦。無名の湘北高校が、絶対王者・山王工業と対戦します。試合はほぼ実時間で進行していきます。
その合間に挟まれるのは、これまで主役ではなかった控えめなポイントガード・宮城リョータの過去です。兄の死、母との断絶、沖縄で過ごした少年時代。彼が何を背負ってコートに立っているかが、少しずつ明かされていきます。
ここが見どころ
試合の時間感覚
実況も解説も最小限で、コート上の音と選手の呼吸が中心です。試合を「見る」のではなく「その場にいる」感覚に近い。
視点人物の変更
原作の主人公ではなく、脇にいた宮城を軸にしています。同じ試合が、別の物語になるという選択が見事です。
終盤の無音
最後の数十秒、音が消えます。原作の有名な場面を、音の設計で再現しています。
この映画について:試合の40分を、ほぼリアルタイムで見せる。
スポーツアニメとしての完成度が高く、手描きと3DCGを混ぜた動きが、実際のバスケの重心移動を再現しています。ここは技術的に大きな達成です。
構成も賢い。試合だけでは単調になるところを、宮城の過去を挟むことで感情の軸を作っています。原作を知らなくても機能します。
難点は、他の選手の掘り下げが薄いことです。原作を読んでいる人には補完されますが、初見だと人物の背景が分かりません。原作読者向けの部分が確実にある作品です。
この作品の良さ
- バスケの動きを再現した作画と3DCG
- 視点人物を変えるという構成の選択
- 音の設計
当サイトの評価
試合の40分を、ほぼリアルタイムで見せる。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.6 |
| 映像美 | 4.9 |
| 音楽 | 4.5 |
| 演技 | 4.4 |
| 余韻 | 4.6 |
世間ではどう評価されているか
- 国内興行収入
- 158.7 億円
- 日本アカデミー賞
- 最優秀アニメーション作品賞 第46回
- 海外
- 大ヒット アジア圏で特に好調
国内興行収入158.7億円を記録し、韓国や中国をはじめとするアジア圏でも大きくヒットしました。原作者が自ら監督を務めたという点でも異例の作品です。
こんな人におすすめ
- スポーツものが好きな人
- 原作漫画を読んでいた人
- アニメーションの動きに興味がある人
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