母と暮せばNAGASAKI
邦画2015年戦争2010年代山田洋次

母と暮せば

湿っぽくならないよう、かなり気を配って作られています。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
山田洋次
音楽
坂本龍一
出演
吉永小百合、二宮和也、黒木華、加藤健一
上映時間
130分
公開
2015年12月

あらすじ(ネタバレなし)

1948年、長崎。助産師の伸子は、3年前の原爆で次男の浩二を失いました。医大生だった彼は、爆心地近くの教室にいました。

遺体は見つかりませんでした。伸子は息子の死を認めきれずにいます。

ある夏の夕方、浩二が突然、部屋に現れます。「母さん、諦めたね」。以来、彼は時折やってきては、母と話をするようになります。

ここが見どころ

幽霊という装置

会話劇として成立させるための設定です。「話し相手がいなくなる」ことの喪失を、直接扱います。

坂本龍一の音楽

弦とピアノ中心の、抑えた劇伴です。

黒木華の役

浩二の婚約者だった女性。彼女が前に進もうとすることを、母がどう受け止めるかが後半の焦点です。

この映画について:原爆で死んだ息子が、幽霊として母のもとに現れる。

井上ひさしが構想しながら書けなかった企画を、山田洋次が引き継いだ形です。『父と暮せば』(広島)と対になります。

山田洋次らしく、日常の会話と笑いを丁寧に置いています。それが重さを和らげています。

難点は、終盤の演出がやや感傷に寄ることと、130分がやや長いことです。

この作品の良さ

  • 幽霊という設定の使い方
  • 日常の会話の丁寧さ
  • 坂本龍一の音楽

当サイトの評価

4.0/5.0

原爆で死んだ息子が、幽霊として母のもとに現れる。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本3.9
映像美4.2
音楽4.4
演技4.6
余韻4.3

世間ではどう評価されているか

日本アカデミー賞
受賞 最優秀主演女優賞ほか
企画
井上ひさし 『父と暮せば』と対
IMDb
6.8 /10

第39回日本アカデミー賞で最優秀主演女優賞などを受賞しました。

広島を舞台にした井上ひさしの戯曲『父と暮せば』と対になる企画として作られました。

こんな人におすすめ

  • 原爆を扱った作品を観たい人
  • 山田洋次作品が好きな人
  • 会話劇が好きな人

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