HANA-BI
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北野武監督の国際的評価を決定づけた一本です。前作までの作風がここで完成しています。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本・編集・主演
- 北野武
- 出演
- ビートたけし、岸本加世子、大杉漣、寺島進
- 音楽
- 久石譲
- 上映時間
- 103分
- 公開
- 1998年1月
あらすじ(ネタバレなし)
刑事の西は、自分のせいで同僚が撃たれて下半身不随になり、別の同僚を殉職させてしまいます。妻は白血病で余命わずか。彼は警察を辞めます。
借金を抱えた西は、銀行強盗を計画します。得た金の一部を、下半身不随になった同僚と殉職した同僚の遺族に送り、残った金で妻と最後の旅に出ます。
ここが見どころ
絵の挿入
下半身不随になった同僚が描く絵が、繰り返し画面いっぱいに映ります。北野武監督自身が描いた絵で、台詞の代わりに感情を担っています。
沈黙
夫婦の会話がほとんどありません。言葉を交わさないことが、二人の関係の深さとして機能している。
この映画について:花と火。優しさと暴力が、同じ人の中に同居する。
この映画の構造は単純で、暴力の場面と、静かな旅の場面が交互に来るだけです。同じ人物がどちらもやっているという事実だけが提示されます。
説明はほとんどありません。時系列も飛び、回想の合図もない。それでも分かるのは、感情の流れが一本だからです。
難点は、暴力描写の唐突さと強さ、そして説明の少なさです。初見では話の順序に戸惑うと思います。ただ、最後の海辺の場面まで来れば全部繋がります。
この作品の良さ
- 絵を使った感情表現
- 沈黙で関係を描く演出
- 暴力と優しさを同じ人物に同居させる構成
当サイトの評価
4.7/5.0
花と火。優しさと暴力が、同じ人の中に同居する。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.5 |
| 映像美 | 5.0 |
| 音楽 | 4.9 |
| 演技 | 4.7 |
| 余韻 | 4.9 |
世間ではどう評価されているか
- ヴェネツィア
- 金獅子賞 1997年
- IMDb
- 7.7 /10
- 評価
- 国際的 北野武の評価を決定づけた
1997年のヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞。日本映画の金獅子賞は『羅生門』『無法松の一生』に続く3例目で、北野武監督の国際的な評価が確立した作品です。
こんな人におすすめ
- 静かな映画が好きな人
- 北野武作品の代表作を観たい人
- 説明の少ない作品が平気な人
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