HANA-BI
邦画1997年ドラマ1990年代北野武

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北野武監督の国際的評価を決定づけた一本です。前作までの作風がここで完成しています。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本・編集・主演
北野武
出演
ビートたけし、岸本加世子、大杉漣、寺島進
音楽
久石譲
上映時間
103分
公開
1998年1月

あらすじ(ネタバレなし)

刑事の西は、自分のせいで同僚が撃たれて下半身不随になり、別の同僚を殉職させてしまいます。妻は白血病で余命わずか。彼は警察を辞めます。

借金を抱えた西は、銀行強盗を計画します。得た金の一部を、下半身不随になった同僚と殉職した同僚の遺族に送り、残った金で妻と最後の旅に出ます。

ここが見どころ

絵の挿入

下半身不随になった同僚が描く絵が、繰り返し画面いっぱいに映ります。北野武監督自身が描いた絵で、台詞の代わりに感情を担っています。

沈黙

夫婦の会話がほとんどありません。言葉を交わさないことが、二人の関係の深さとして機能している。

この映画について:花と火。優しさと暴力が、同じ人の中に同居する。

この映画の構造は単純で、暴力の場面と、静かな旅の場面が交互に来るだけです。同じ人物がどちらもやっているという事実だけが提示されます。

説明はほとんどありません。時系列も飛び、回想の合図もない。それでも分かるのは、感情の流れが一本だからです。

難点は、暴力描写の唐突さと強さ、そして説明の少なさです。初見では話の順序に戸惑うと思います。ただ、最後の海辺の場面まで来れば全部繋がります。

この作品の良さ

  • 絵を使った感情表現
  • 沈黙で関係を描く演出
  • 暴力と優しさを同じ人物に同居させる構成

当サイトの評価

4.7/5.0

花と火。優しさと暴力が、同じ人の中に同居する。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.5
映像美5.0
音楽4.9
演技4.7
余韻4.9

世間ではどう評価されているか

ヴェネツィア
金獅子賞 1997年
IMDb
7.7 /10
評価
国際的 北野武の評価を決定づけた

1997年のヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞。日本映画の金獅子賞は『羅生門』『無法松の一生』に続く3例目で、北野武監督の国際的な評価が確立した作品です。

こんな人におすすめ

  • 静かな映画が好きな人
  • 北野武作品の代表作を観たい人
  • 説明の少ない作品が平気な人

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