herHER
洋画2013年SF2010年代スパイク・ジョーンズ

her/世界でひとつの彼女

公開当時より、いま観たほうが刺さる映画だと思います。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
スパイク・ジョーンズ
音楽
アーケイド・ファイア
出演
ホアキン・フェニックス、スカーレット・ヨハンソン(声)、エイミー・アダムス
製作国
アメリカ
上映時間
126分
公開
2014年6月(日本)

あらすじ(ネタバレなし)

近未来のロサンゼルス。セオドアは、他人に代わって手紙を書く仕事をしています。他人の感情は上手に言葉にできるのに、自分の離婚には向き合えないままです。

彼は新発売の人工知能OSを導入します。「サマンサ」と名乗るその声は、学習し、冗談を言い、彼の話を聞きます。

セオドアは次第に、サマンサと過ごす時間だけが生活の中心になっていきます。しかし彼女は、彼の知らない速度で成長し続けていました。

ここが見どころ

色彩設計

赤とオレンジを基調にした画面。ディストピアではない、居心地の良い近未来として設計されています。

声だけの演技

スカーレット・ヨハンソンは姿を見せずに演じきります。当初は別の俳優が録音しており、後に交代した経緯があります。

終盤の告白

サマンサが自分の状態を打ち明ける場面。ここでこの映画は、恋愛の話から別のものに変わります。

この映画について:人工知能に恋をする。それを笑い話にしない。

この作品は、AIの脅威を描いていません。「相手が自分だけを見ていない」という、ごく普通の関係の問題として書かれています。そこが優れている。

ホアキン・フェニックスは、ほとんど一人芝居で126分を持たせます。イヤホンを付けて微笑む、それだけの場面が延々と続くのに退屈しません。

難点は、女性登場人物が主人公の内面の反映として機能しがちなこと。この構造への批判は当時からありました。

この作品の良さ

  • 近未来の色彩設計
  • AIを脅威として描かない発想
  • 終盤の展開

当サイトの評価

4.5/5.0

人工知能に恋をする。それを笑い話にしない。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.7
映像美4.6
音楽4.7
演技4.6
余韻4.8

世間ではどう評価されているか

アカデミー賞
脚本賞 2014年
IMDb
8.0 /10
音楽
アーケイド・ファイア

第86回アカデミー賞で脚本賞を受賞し、作品賞を含む5部門にノミネートされました。

生成AIが普及した現在、公開当時とは異なる読まれ方をするようになった作品です。

こんな人におすすめ

  • SFを恋愛の話として観たい人
  • AIとの関係に関心がある人
  • 静かな作品が好きな人

配信を探す

各サービスで「her/世界でひとつの彼女」を検索した結果へ移動します。配信の有無はリンク先でご確認ください(配信状況は頻繁に変わるため、当サイトでは配信中かどうかの判定はしていません)。