FURY ROAD
インサイド・ヘッド
ピクサー作品の中でも、大人が観たときの効き方が特に強い一本です。心理学の監修も入っています。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- ピート・ドクター
- 製作
- ピクサー・アニメーション・スタジオ
- 声の出演(原語版)
- エイミー・ポーラー、フィリス・スミス
- 上映時間
- 95分
- 日本公開
- 2015年7月
あらすじ(ネタバレなし)
11歳の少女ライリーの頭の中には、司令部があります。そこで働くのは、ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリという5つの感情でした。リーダー格のヨロコビは、ライリーをいつも幸せにしておくことが自分の仕事だと考えています。
一家がミネソタからサンフランシスコへ引っ越したことで、ライリーの日常は崩れ始めます。混乱の中、ヨロコビとカナシミは司令部から放り出され、記憶の海の奥へ迷い込んでしまいます。
ここが見どころ
カナシミの役割
邪魔者として扱われてきたカナシミが、実は何をしていたのか。悲しみは人に助けを求めさせるための機能だという結論に、95分かけてたどり着きます。
記憶の球の色
感情ごとに色分けされた記憶の球が、途中から二色になる。複雑な感情が生まれる瞬間を、色だけで見せる。
ビンボンの場面
忘れられていく空想の友達。子ども向け作品の中で、これほど静かに喪失を扱った場面は多くありません。
この映画について:悲しみは、消してはいけない感情だという話。
設定が主題に完全に奉仕しています。頭の中を擬人化するというアイデアが、「悲しみを排除してはいけない」という結論のためだけに使われている。飾りがひとつもありません。
そのうえで、子どもが観ても分かる冒険譚として成立しています。目的地があり、道連れがいて、障害がある。二重の設計が見事です。
難点は、後半の記憶の世界の説明がやや込み入ることと、感情が5つに整理されすぎていることでしょうか。ただ、95分でここまで言い切ったことのほうが評価されるべきだと思います。
この作品の良さ
- 設定が主題に完全に奉仕している
- 悲しみの役割という、踏み込んだ結論
- 子ども向けと大人向けの二重構造
当サイトの評価
悲しみは、消してはいけない感情だという話。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.9 |
| 映像美 | 4.6 |
| 音楽 | 4.5 |
| 演技 | 4.5 |
| 余韻 | 4.6 |
世間ではどう評価されているか
- 米アカデミー賞
- 受賞 長編アニメ映画賞
- IMDb
- 8.1 /10
- 監修
- 心理学者 感情研究の専門家が参加
第88回アカデミー賞で長編アニメ映画賞を受賞しました。制作にあたっては感情研究の心理学者が監修に参加しています。
子ども向け作品としては珍しく、教育や心理の分野でも題材として扱われるようになった作品です。2024年には続編も公開されています。
こんな人におすすめ
- 家族で観られる作品を探している人
- 感情や心理の話に興味がある人
- 短くて満足度の高い一本が観たい人
配信を探す
各サービスで「インサイド・ヘッド」を検索した結果へ移動します。配信の有無はリンク先でご確認ください(配信状況は頻繁に変わるため、当サイトでは配信中かどうかの判定はしていません)。