地獄門GATE OF HELL
邦画1953年時代劇1950年代カンヌ

地獄門

物語より、色を見てください。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
衣笠貞之助
撮影
杉山公平
出演
長谷川一夫、京マチ子、山形勲
上映時間
89分
公開
1953年10月

あらすじ(ネタバレなし)

平安時代末期、平治の乱。武士の盛遠は、御所から身代わりとして脱出する女官・袈裟を護衛する役を負います。

乱の後、恩賞を問われた盛遠は、褒美として袈裟を望みます。しかし彼女には夫がいました。

拒まれても盛遠は諦めません。彼の執着は、袈裟を追い詰めていきます。

ここが見どころ

色彩

衣装の紅、緑、金。初期カラー作品でありながら、色の配置が計算し尽くされています。アカデミー衣装デザイン賞を受賞しました。

京マチ子

『羅生門』『雨月物語』に続く出演。この時期の日本映画を国際的に代表する存在でした。

89分の短さ

余計な説明がなく、執着の話だけで完結しています。

この映画について:色を見るための映画。カンヌのパルムドールを受賞。

1954年のカンヌでパルムドールを受賞し、翌年のアカデミー賞で名誉賞(外国語映画)と衣装デザイン賞を受賞しました。日本映画が国際的に注目された時期の代表例です。

物語自体は単純な執着劇で、盛遠の行動には共感の余地がありません。現在の目には、被害者側の描写が薄いことも気になります。

難点はそこです。色彩を見る作品として観るのが正しいと思います。

この作品の良さ

  • 色彩設計
  • 89分という短さ
  • 京マチ子の存在感

当サイトの評価

4.1/5.0

色を見るための映画。カンヌのパルムドールを受賞。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.0
映像美5.0
音楽4.2
演技4.3
余韻4.2

世間ではどう評価されているか

カンヌ
パルムドール 1954年
アカデミー賞
2部門 名誉賞・衣装デザイン賞
IMDb
7.3 /10

1954年のカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞しました。

翌年のアカデミー賞では名誉賞(現在の国際長編映画賞にあたる)と衣装デザイン賞を受賞しています。

こんな人におすすめ

  • 色彩を味わいたい人
  • 1950年代の日本映画に関心がある人
  • 短い作品を探している人

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