隠し剣 鬼の爪THE HIDDEN BLADE
邦画2004年時代劇2000年代山田洋次

隠し剣 鬼の爪

『たそがれ清兵衛』とほぼ同じ手触りです。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
山田洋次
原作
藤沢周平
出演
永瀬正敏、松たか子、吉岡秀隆、緒形拳
上映時間
132分
公開
2004年10月

あらすじ(ネタバレなし)

幕末の海坂藩。下級武士の片桐宗蔵は、母と妹と暮らしています。妹が嫁ぎ、家には彼一人になります。

かつて奉公人として働いていたきえが、嫁ぎ先で酷使されていることを知った宗蔵は、彼女を連れ戻します。しかし身分が違うため、そばに置き続けることはできません。

同じ頃、藩に反逆の疑いをかけられた同門の狭間が脱走します。宗蔵は、彼を討つよう命じられます。

ここが見どころ

西洋式訓練の場面

武士たちが慣れない西洋式の演習をする一連。時代が変わっていく感覚を、喜劇として見せます。

秘剣の正体

「鬼の爪」が何であるかは終盤で明かされます。剣術の話が、そのまま倫理の話になります。

松たか子の役

身分差を越えられない関係を、抑えた演技で見せます。

この映画について:身分違いの恋と、使いたくない秘剣。

三部作の中では中間的な位置づけです。『たそがれ清兵衛』ほどの締まりはありませんが、時代の転換期の描写はこちらのほうが濃い。

秘剣の使い方が、単なる必殺技ではなく倫理的な選択として描かれる点が良い。

難点は132分の長さと、恋愛パートと討手の話がやや分離していることです。

この作品の良さ

  • 時代の転換期の描写
  • 秘剣を倫理の問題にした構成
  • 松たか子の演技

当サイトの評価

4.1/5.0

身分違いの恋と、使いたくない秘剣。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.1
映像美4.3
音楽4.1
演技4.4
余韻4.2

世間ではどう評価されているか

日本アカデミー賞
受賞 複数部門
ベルリン
出品 2005年
IMDb
7.5 /10

日本アカデミー賞で複数部門を受賞し、2005年のベルリン国際映画祭に出品されました。

『たそがれ清兵衛』『武士の一分』と並ぶ、山田洋次の時代劇三部作の第2作です。

こんな人におすすめ

  • 『たそがれ清兵衛』が好きだった人
  • 静かな時代劇を観たい人
  • 幕末の空気に興味がある人

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